Human and Social Sciences
人と社会との関連や、
そのあり方を研究する
人間社会学部長中村 雅司
あなたは、人に関心がありますか。社会に目を向けることがありますか。
大阪大谷大学では、建学の精神である「報恩感謝」、つまり、さまざまな「いのち」に対して感謝のこころを持つことを大切にしており、教育理念として「自立」「創造」「共生」を育む教育を展開しています。人間社会学部は、人と社会を対象とした学問を通じて、このようなこころと能力・態度を育む教育を行なっています。今後の社会はめまぐるしく変化することが予想されるなか、人間社会学部では、社会の諸課題に深い関心を持ち、専門知識や技術を身につけ、諸課題に対する分析、そして課題解決に向けて企画・行動できる人材を育てます。
人間社会学部は、2024年度より、「人間社会学科」「スポーツ健康学科」「心理・福祉学科」の3学科体制となりました。人間社会学科では、多様化する現代社会に目を向け、人と社会の関係について科学的視点を持って探求することを目的としています。スポーツ健康学科ではる健康で豊かな生活のための支援に必要な知識・技能を修得し、スポーツを通じた人と社会の関係を探求することを目的としています。心理・福祉学科では、生涯にわたって心身および社会的な健康で豊かな生活を「人と社会」「心理と福祉」の立場から探求することを目的としています。
それぞれの学科で対象とする学問は異なりますが、共通して次の2つの方針を基にした教育体制を展開しています。第一に、幅広い教養と高い専門性を両立していることです。ひとつの専門分野にこだわることは大切ですが、複雑化・多様化する社会においては、その周辺知識をどれだけ持っているか、多角的な視点をどれだけ獲得しているかが問われます。第二に、理論と実践のバランスです。知識や技術を習得する授業のほか、演習・実習・フィールドワーク系の科目を揃え、体験を通じた学びの場を提供しています。
最終的に何を学ぶのかを決めるのは学生自身です。人間社会学部では、学生が自身の興味や関心、伸ばしたい力、志望している進路を見据えて、個々に学びを設計できるよう、自由度の高いカリキュラムを構築しています。学生のみなさんのそれぞれの志向や視座を尊重し、知識を詰め込むだけでなく、人間的な成長を促すために、総合的な学びのサポートを行います。