卒業生VOICE
大阪大谷大学を卒業した先輩の大学生活や活躍をご紹介いたします。
目標に向かって奮闘している在学生に向けて、熱いメッセージもお届け!!
「批評眼」を持つことを学んだ学生時代。
大学に入学後すぐ、堀辰雄研究の第一人者だった小久保実先生の講義を受講。それからはずっと先生の研究室でゼミ生として学び、近・現代文学の手ほどきを受けました。
先生の講義と文壇裏話は大変興味深いもので、どんなエピソードも聞き逃すまいと一生懸命ノートをとったことは懐かしい思い出です。先生の授業では、「批評眼」を持って読むということを徹底して学ぶことができました。
この小久保ゼミに集った文学仲間とは、今でも親交が続いています。
好きな英語と学びを活かし教員から翻訳家へ。
卒業後は、中学校で国語の先生として勤務。子どもたちには、楽しく読んで考える読書体験をしてほしいとの想いを持って指導に取り組みました。退職後は、主に児童書の翻訳に携わることに。2012年には、ジャズの王様、ルイ・アームストロングの伝記物語の翻訳も手がけました。
こうした活動ができるのも、好きな英語と、国文学科で培ったスキルがあるからこそ。還暦を過ぎて言葉と格闘する毎日ですが、これからも心に響く作品を訳していきたいと思っています。