臨床薬学教育センター

概要

医療の高度化や多様化に伴い、薬剤師の役割や職能にも大きな変化が求められています。薬剤師は、専門的な知識を駆使して有効・安全な薬物治療を行うだけではなく、患者さんや他職種の方との信頼関係を構築しながら、チーム医療あるいは在宅・地域医療を推進できる総合的な能力が必要とされています。このような社会からのニーズに応えるため、当センターは、深い臨床知識に加えて、コミュニケーション能力、さらには問題解決能力を備えた人間性豊かで実践力のある薬剤師の養成を目指しています。

実施内容

当センターの教員は病院や薬局での勤務経験者です。臨床現場での経験を活かし、基本的な薬剤師業務に関連する知識や技能を修得させることのみならず、専門科目で得た知識を医療現場に応用して問題解決に導ける能力を培うことを目的とした学生指導を行っています。主に、1年次には将来像を明確にするために薬局や病院での薬剤師業務を見聞する「早期臨床体験」、4年次には基本的なコミュニケーション能力を身につける「医療コミュニケーション演習Ⅰ」、実務実習を行う上で必要となる薬剤師としての基礎的な知識・技能・態度を修得する「実務前実習」、5年次には「薬局・病院実務実習」、さらに6年次には、より高度なコミュニケーション能力を醸成するための「医療コミュニケーション演習Ⅱ」を行うことを通して、実践的な臨床薬学教育を展開しています。