文学部

歴史文化学科

古今東西の歴史遺産から時代を解明し、現代へとつながるルーツと教訓を探る

教育方針

教育目的
歴史文化学科は、過去の人間の歴史や文化についての理解を深め、歴史的な視点から現在および未来における人間・社会について洞察できる人材を育成する。

2024年度以降入学生対象

アドミッション・ポリシー
(入学者受入れの方針)

本学は、建学の精神である「報恩感謝」に基づく教育理念として、「自立・創造・共生」を掲げています。この教育理念のもと、歴史文化学科は、日本および諸外国の歴史や文化に関する知識、技能を身に付け、他者と協働して諸課題を解決することができる人材の育成を目指します。
そのために、歴史文化学科は、総合型選抜入試、指定校推薦入試、公募制推薦入試、一般入試、大学入学共通テスト利用入試、社会人入試、外国人留学生入試などを行い、以下のような資質を持った勉学意欲の高い学生を受け入れます。

入学者に求める資質

  1. 高等学校の教育課程を幅広く修得し、特に社会(地理歴史)、国語、英語に関する基礎的・基本的な知識をもっている。
  2. 基礎的・基本的な知識に基づいて自らの意見をまとめ、筋道を立てて伝えることができる。
  3. 主体的に学び、知識や考察を深める姿勢を身につけている。
  4. 歴史や文化に対して高い関心があり、その知識を社会で活かすために、積極的に学びたいという意欲をもっている。
  5. 多様な人々と協働して歴史や文化に関わる課題に取り組むことができる。
カリキュラム・ポリシー
(教育課程編成・
実施の方針)

編成の方針

建学の精神「報恩感謝」ならびに教育理念「自立・創造・共生」に基づき、歴史文化学科では、人類が歩んできた歴史に学びつつ、現在における様々な事象について適切に認識・判断できる人材を育成するため、歴史文化学の基礎知識および専門的知識・技能を段階的かつ体系的に修得させることを目的としてカリキュラムを編成している。

カリキュラムの構成

  1. 豊かな人間性と幅広い教養 を備えることをめざし、共通教育科目として、建学の精神と教育理念に則った人格形成を行う「必修科目」、外国語コミュニケーション能力を育成する「外国語科目」、多様な教養を身につけさせる「選択科目」を配置している。また社会人に必要な知識やスキルを身につけて、自身にあった職業選択につなげていく「キャリア科目」も配置している。
  2. 歴史文化学を構成する歴史 学領域・美術史学領域・考古学領域に関わる様々な専門教育科目を幅広く履修することにより、日本および諸外国の歴史や文化に関する専門的な知識・技能と幅広い視野を併せもつ人材を育成するカリキュラム構成となっている。

教育内容・方法

  1. 報恩感謝の心と幅広い教養

    1. 互いの「いのち」を尊び、その恩をたずね、すべてのものに感謝する心を持つ学生を育てるために、「宗教学」と「いのちを共に考える」を開講し、「建学の精神」の意識化を促す。ひいては、社会の発展と知見の創造、そして文化の向上に資する学生の人格形成を支援する。
    2. 大学で学ぶ意義を明確にし、大学における学びの基礎を身につける「新入生セミナー」を必修とし、さらに、幅広い教養を身につけ、多面的・多角的に思考する能力、データを読み解く知識、仕事や働く意義を考え抜く力を養成するために、「コンピュータ技術基礎Ⅰ」や「外国語科目」、「キャリア概論」も必修として設定する。また、共通教育科目については、人文科学系科目・社会科学系科目・自然科学系科目・キャリア科目・教職科目・保健体育科目の6領域から選択して履修する。
  2. 専門的な知識・技能

    歴史学領域・美術史学領域・考古学領域の3領域からなる専門教育科目の履修により、歴史文化学に関わる専門的知識を入門から応用まで幅広く修得できる科目構成になっている。また、各領域の「実習」科目の履修により、歴史資料・美術資料・考古資料など様々な実物資料から自己の課題探究に必要な情報を的確に読み取り、それを正しく記録・表現する専門的技能を修得できる科目構成になっている。

  3. 問題解決能力

    年次が進むにつれて歴史文化学に関わる専門教育科目もより高度な内容となり、段階的に蓄積されていった学習内容は自らの研究成果の集大成としての卒業論文の執筆によって最終ステージを迎えることになるが、専門教育科目を履修していく課程の中で、歴史や文化に関する研究課題を自ら見出すとともに、その解決に必要な情報(史資料)を取捨選択し、それらを論理的に分析・思考する能力(問題解決能力)を修得できる科目構成になっている。

  4. 自律的・主体的・共感的態度

    初年次から最終年次までのゼミナール形式の少人数科目では、テーマの選定・文献や史資料の参照・先行研究との比較・発表を学生自身が行うことによって自律的態度を、そして、意欲を持って積極的に研究に取り組む姿勢を4年間継続することによって主体的態度を、さらに、お互いの研究成果について批評を行う中で、それぞれの研究を協同して次につなげていこうとする共感的態度を修得できる科目構成になっている。
    また、各領域の「実習」科目や学外授業である「歴史文化フィールドワーク」では、事前に、寺院・城郭・古墳などの史跡や美術館・博物館の展示物の内容などについて履修し、当日は、現地で実際にそれらに接することにより、実物に即した専門的知識を体系的に身につけることができる科目構成になっている。

  5. 実践力

    演習形式の少人数科目や各領域の「実習」科目を含む専門教育科目の履修および卒業論文の執筆等を通じて、大学卒業後、教員や学芸員などの立場で専門的な教育活動に従事したり、一般企業に勤めるなかで様々な社会的活動や生涯学習において歴史文化学科で培った知識・技能を発揮したりする際に、必要不可欠となる実践力を養うことができる科目構成になっている。

評価の方法

授業への参加の様子、授業中の発表・レポートなどによって、各授業時の到達度を個別に評価・確認するとともに、学期末の試験・レポート等によって授業期間を通じての到達度を総合的に評価・確認している。最終的に、卒業論文において、知識や技能を活用する能力を総合的に評価する。

ディプロマ・ポリシー
(学位授与の方針)

報恩感謝の心と幅広い教養

  1. 互いの「いのち」を尊び、感謝の心で接し合うことができる。
  2. 文化や社会、自然に関する幅広い教養を身につけ、自己の存在と関連づけて理解できる。

専門的な知識・技能

日本および諸外国の歴史や文化に関する基礎から専門にわたる知識を修得し、日本および諸外国の歴史や文化に対する洞察力を備えている。

問題解決能力

  1. 日本および諸外国の歴史における歴史資料・美術資料・考古資料など様々な実物資料について、学問的に説明・記述することができる。
  2. 日本および諸外国の歴史や文化に関する課題を発見し、体系的・客観的な分析を行い、他者と協働して問題解決を図ることができる。
  3. 専門的知識や理解をもとに、新しい知見を創造することができる。

自律的・主体的・共感的態度

  1. 日本および諸外国の歴史や文化に関して深い関心を持ち、自律的・主体的・継続的に自己研鑽を積むことができる。
  2. 多様な価値観を認めつつ、客観的な視座を保持し、多様な人々に共感的な態度で接することができる。

実践力

日本および諸外国の歴史や文化に関する学びをもとに、他者のために行動する力を身につけている。

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