
学校教育専攻
- 小学校教諭コース
- 中学校・高等学校英語科教諭コース
- 中学校・高等学校国語科教諭コース

高い専門知識に基づいた「わかる授業」の構成力と未知の問題に対する解決能力を備えた教員に
子ども達の学びに対する「意欲」が課題となる昨今、大学において高い専門知識を身につけ、「わかる授業」を構成できることが教師の力量としてますます求められています。また、専門知識を身につけるだけでなく、ある課題に対してそれらを柔軟に適応・活用して問題解決できる力の重要性が高まっています。学校教育専攻では、各教科の専門的知識を4年間でじっくりと身につけるだけでなく、模擬授業等を通してあらゆる課題に対応できる教員の育成を目指します。

特色(教員メッセージ)
「わかる授業」と「児童・生徒の真の理解」を追究する小学校・中学校・高等学校教員をめざす
現在、全国各地で小学校・中学校・高等学校の教員の大量採用時期が到来しています。学校教育現場では次第に即戦力が求められ、教員採用試験も、模擬授業や特定の学校生活を想定した場面指導など、面接試験重視の傾向に変わってきています。大学での学びでは、理論や基礎的な知識技能に加えて、よりわかりやすい授業を創造できる実践力や様々な教育課題への対応力、そしてその基盤となる豊かな人間性を身につけることが求められてきています。
また、実際の学級経営にあたっては、発達障害への理解や対応をはじめとした特別支援教育に関する知識や、いじめや不登校問題などへのアプローチ、学校カウンセリングに関する技能なども必要とされます。さらには、タブレット・コンピュータや電子黒板といった情報通信技術(ICT)など、新しい専門性の修得や技術の活用も要求されてきています。
学校教育専攻では、これらの課題に応えるため、1回生から少人数形式のゼミナールや現場体験の機会などを設けるとともに、2年次より3コースに分かれ、演習形式の授業を充実し、教育現場と密接に連携しながら、教科指導の専門性と授業展開の実践力を兼ね備えた教員、また、いじめや不登校への対応など教育現場が抱える課題に真摯に向き合える人間味あふれる教員の養成をめざします。
教育方針
児童・生徒の人間的成長に対する深い洞察力と共感的態度を基礎とする豊かな「人間性」をもつ教員を育てる。
教材研究を通して、各教科・領域の内容をわかりやすく指導できる「専門性」を身につけた教員を育てる。
授業研究を通して、児童・生徒に確かな学力をつけさせるための授業「実践力」を備えた教員を育てる。
いじめ・不登校・発達障害など、現代の学校が抱える諸課題の解決に貢献できる「対応力」のある教員を育てる。
コース紹介
学校が抱える教育課題に応じた専門性を身につけるための3コース
小学校教諭コース
子どもへの理解と信頼ある関わりのうえ、子どもたちにとって「分かる楽しい」授業を実践でき、学び続ける小学校の先生を目指します。
- 『授業実践特論(社会)』
- 社会科の授業において何をどのように指導すればよいのかを探究します。歴史的・地理的事象を通して現代の社会を理解・分析し、討論し合う授業、すなわち「歴史(地理・公民)を学ぶ社会科」ではなく、「歴史(地理・公民)で学ぶ社会科」の学習方法をみんなで考えていきます。
- 『授業実践特論(初等英語)』
- 小学校の現場で小学生に英語を指導する際に何をどのように教えていけばよいのかという指導技術を実践的に学ぶのが目的です。自らが子どもの立場に立ち、子どもの視線で様々な言語活動に参加し、ことばを学ぶ意義を考えていきます。
中学校・高等学校英語科教諭コース
英語の仕組みを深く理解することで英語を使いこなす感性を身に付け、さまざまな教授法を学ぶことで効果的な英語科授業を展開できる実践力を養います。
- 『中等教育実践特論(英語)』
- ことばとしての英語や英語を支える文化・発想についても十分な知識をもち、生徒の知的好奇心を刺激し、自ら学ぶ意欲を引き出す技術を獲得します。また、生徒のあらゆる疑問・質問に対してわかりやすく丁寧に説明ができるスキル・姿勢を身につけ、授業を充実させる実践力を高めます。
中学校・高等学校国語科教諭コース
言葉や作品の背後にあるものの見方や文化を理解するとともに、言葉に関する感性と細やかな表現力を鍛え、模擬授業で授業実践力を育てます。
- 『中等教育実践特論(国語1・2)』
- 日本語に関する知識や現代文を、どのようにすれば、生徒がいきいきと学ぶことができるかを探究します。このような授業を作るには、生徒にどのような力を身につけさせるかという目標がはっきりしていること、教材に対するたしかな知識や分析・総合力を持っていることが必要です。が、それだけでは十分とは言えません。どのような工夫が必要でしょうか。討論しながらよりよい学習方法を考えます。