大学生活について

学生部長
教育学部 准教授
金川 廣一郎

皆さんは、「大学」をどのような場所であると考えていますか。

大学は、言うまでもなく学びや研究の場です。しかし、それと同時に、多くの学生や教職員がともにさまざまな活動をする「生活」の場でもあります。大学入学から卒業までにさまざまな人々と出会い、人間関係や信頼関係を築き、お互いを尊重し協力しあう姿勢、すなわち社会人としての素養を基盤とすることによって、大学で学び、研究することが出来るのです。ひとりで閉じこもらず協力し合って、専門的な知識を身につけたり新しい分野を切り開いたりすることが大切です。

また、大学は、勉学以外にも、スポーツ・文化・芸術などの課外活動を行う場でもあります。自らの責任と判断によって課外活動や日々のさまざまな活動を充実させ、実り多い大学生活を送る中で、一般社会で生きていくための重要な知見や経験を得る事が出来ます。大きな成果を得るには、多大な努力が必要とされることも少なくありません。「責任・判断・努力」という言葉がもつ重みを実感できる場でもあります。

また、近年、大学は地域社会との共同活動を行う場としての機能を強く求められるようになっています。大学は、周辺地域から独立した場所ではありません。地域の方々をはじめとする学外の方々からの多大な協力があって初めて成り立ちます。そのため、周辺地域の方々に迷惑をかけず、理解し合える関係を築くよう私たち1人ひとりが常に意識して行動することが必要です。