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SNSの利用について

SNSを通したコミュニケーションが当たり前の時代に育った皆さんにとって、自分や友人の情報や写真を投稿することはほとんど抵抗がないことでしょう。
しかし、安易な気持ちで利用すると、個人情報が漏洩し、拡散されて思いもよらないところで自分のプライバシーを暴露されたり攻撃されたりするばかりか、周囲の人々や見知らぬ人までも傷つけたり迷惑をかけて信頼を失い、あるいは人権を踏みにじるようなことにもなりかねません。利用にあたってはマナーを守り、自己防衛すると共に他人のプライバシーも守ってトラブルに巻き込まれないようにしましょう。

自分や友人だけが見ているとは思わないこと

SNSに投稿する際には、決して自分や友人や家族だけがその情報を見ているという思い込みは持たないことが重要です。特に、プライバシー設定を公開にしていたり特定範囲に限定されていない情報ならなおさらです。トラブル例としてよく挙げられる炎上やストーカー行為、詐欺などは知人が関係している場合もありますが、見ず知らずの第三者から行われるものがほとんどです。「どうせ自分だけ、友人だけ、家族だけだからいいか」は絶対禁物です。

個人情報はできるだけ載せないこと

個人情報の取り扱いには十分注意をすること。本名、住んでいる地域、通っている大学や学部、クラブ活動、アルバイト先や最寄り駅などの情報を載せてしまうとトラブルに巻き込まれる確率がアップしてしまいます。些細な情報からその個人を特定することに喜びを感じる人やプロの手にかかればあっという間に個人を特定されてしまいます。

写真の投稿は自分のリスクを理解し、写っている他人の許可は必ずとること

多くの人が抵抗なく当たり前のように自撮り写真を載せていますが、インターネットに載せた時点でその写真は世界中に発信され、削除することはほぼ不可能です。
友人や家族、恋人や他人の写真も軽い気持ちで無断投稿することは被写体全員がそのリスクを背負うということを理解しておいてください。また、自分の部屋を何気なく映したものでも、窓から見える景色から場所を特定されたり、重要な文字情報などが映り込んでしまっていたり、20歳未満なのにアルコール飲料が一緒に写っていたりすると大きなトラブルに発展する恐れがあります。

無断転載しないこと

他の誰かが作った音楽やイラストや写真、作品や書物などを許可なく保存して投稿すると、場合によっては著作権や肖像権の侵害にあたり、損害賠償などの責任が問われることもあるので、取り扱いには注意が必要です。

ネガティブな発言や誤解を招くような表現は避けること

日常で、ふだん友人や家族につい漏らしてしまうような不平や不満ばかりを投稿していると閲覧している人が不快になったりすることがあります。ましてや人間関係や特定の個人のこと、学校のことや自分のアルバイト先のことを強く非難したり蔑んだりしていると、非難された側に多大な被害を与えたり、激しい反感を買ったり、名誉棄損で訴えられたりする場合がありますので気をつけましょう。また、そうと判断されてしまうような誤解を生む表現も同じような結果になることがあります。

犯罪やモラルに関することはできるだけ避けること

仲間より目立ちたいための武勇伝。それが「犯罪自慢」になってしまうことがあります。法律違反に当たる行為や破壊行為、営業妨害や迷惑行為を、さも自慢げに悦に入って投稿したり、アルバイト先や学校や店舗や駅などの公共の場所での迷惑行為やモラルに反する行為を投稿することは絶対にしないこと。また、他で見たり聞いたりした事故や犯罪行為を面白おかしく投稿することも、マナーやモラル違反に抵触することもありますので避けるべきです。

「闇バイト」に関わらないために

SNSやインターネットの掲示板には、仕事の内容を明らかにせずに著しく高額な報酬の支払いを示唆するなどして知らない間に犯罪に巻き込まれてしまう投稿が掲載されています。「高額バイト」「即日入金」「書類を受け取るだけ」等、一見好条件に見える求人情報には注意してください。また、募集情報に「受け子」「出し子」「闇バイト」等の隠語が使用されていたり、匿名性の高いアプリケーションでの連絡が求められたりする場合は犯罪に関わる危険性が大です。簡単に高収入を得られるなら、と応募すると、強盗や詐欺といった犯罪に加担することとなりますので、絶対に手を出さないでください。
怪しいかもしれない、と迷ったら、「必要なお金が貯まるまで」「一回だけなら大丈夫」などと一人で判断せずに、学生課に相談してください。

トラブルに巻き込まれてしまった場合

SNSに関するトラブルに巻き込まれてしまい一人で解決できないと判断した場合は、すぐに学生課窓口(月~金9:00~17:30、土9:00~12:30、祝日除く)もしくは電話(0721-24-0384)で相談してください。

SNS上の情報は必ずしも正確なものではありませんので鵜呑みにしないこと。そして、個人情報や投稿などは非公開に設定できるので、悪用されないよう、またモラルを守ってうまく使いこなし、SNSを安心して利用できるように心掛けてください。