薬学部
2025年10月17日、羽曳野市立生活文化情報センター(LICはびきの)にて、はびきの市民大学(業務受託者:株式会社みのりの里)による全6回の単位認定講座「漢方を深く知る」の第6回目が開催されました。
本学薬学部の伊藤卓也教授(天然薬物学講座)が講師を務め、テーマは「漢方薬の鑑定(試飲体験)」、全6回にわたるシリーズの締めくくりとして、十数名の受講者が参加しました。
最終回には、同学部の窪木勇一助教(有機化学講座)も助手として参加し、講座の進行や体験サポートを担当しました。
今回の講座では、これまでに学んだ知識をもとに、実際の生薬を手に取り、香りや質感、色合いを観察しながら漢方処方の構成生薬を鑑定する体験が行われました。参加者は、生薬が持つ独特の香りや風味を五感で感じ取りながら、漢方薬の成り立ちをより深く理解しようと熱心に取り組んでいました。
さらに、煎じた漢方薬の試飲体験も実施され、香りや味の違いを実際に体感することで、エキス製剤との違いなど多様な側面に触れる機会となりました。
伊藤教授は、講座を通して漢方が持つ体系的な考え方や、現代の生活に生かせる知恵を紹介し、体験的な学びの重要性を伝えました。
全6回のシリーズを通じて、参加者は漢方の基礎から応用までを体系的に学び、健康や養生への理解を深める機会となりました。
本学では今後も、地域社会との連携を大切にしながら、薬学や健康に関する知識を広く発信し、市民の皆さまに親しまれる学びの場づくりに努めてまいります。