【薬学部】4年生対象心肺蘇生法講習会を実施しました

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2025.09.08

薬学部 

【薬学部】4年生対象心肺蘇生法講習会を実施しました

9月4日(木)、第3体育館におきまして、薬学部4年生の実習として、心肺蘇生法講習会「PUSHコース+α」を開催いたしました。

この講習会は、PUSHコース認定インストラクターである薬学部 小畑友紀雄 准教授、浦嶋庸子講師、福野修平 講師、今西江里 特命教授、宮川道英 特命教授らが指導を実施しました。また、今回は大阪大谷大学のAEDが大阪南消防局の実施している「まちかど救急ステーション」に登録されたことから、警防部救急課主幹で、-救急指導担当の木村佳正― 消防司令(救急救命士)が見学にお越しになりました。

最初に小畑 准教授より、日本でのAEDの使用率が低い現状や、AEDの使用が1分遅れるごとに約10%の割合で救命率が下がること、助けるためにはそばにいる人が心肺蘇生を行う重要性の説明がありました。
また、薬局・ドラッグストアからの救急要請(119番通報)の解析結果から、一般市民が薬局に助けを求めて来局されることも多いことや、実際に薬局で倒れた患者さんを薬剤師が救命した事例が紹介されました。加えて、薬剤師を目ざす学生の皆さんは心肺蘇生法を身に付けておくことは重要であるとの説明がありました。
次にAEDの使用率が、若い世代で女性は男性より低いという研究結果が報告されたことを受けて、本学園の大谷高等学校の生徒有志の「進撃大谷ガールズ」が考案し、最近発売された「まもるまる」の紹介がありました。尚、本学のAEDには全て「まもるまる」を設置しています。

続いての実技実習では、福野修平講師が「PUSHコース」を指導しました。このコースは、1人1台の簡易型訓練キット「あっぱくんライト」を使用し、心臓に見立てたハート型のクッションで胸骨圧迫の実践を行うものです。続いて小畑准教授が訓練用人形「リトルアン」と訓練用AEDを用いて、実践形式の実習を行いました。
薬剤師を目ざす学生たちはとても真剣に、実際に人が倒れた状況を想定して取り組んでいました。

最後に消防局の方より、「これで大阪大谷大学で人が倒れても、心肺蘇生は大丈夫ですね。」とお褒めの言葉をいただきました。

いざというときのために、自分ができること、周りに声かけをして手伝ってもらうこと、そして、3つのPUSH(胸をプッシュ、AEDのボタンをプッシュ、自分自身の勇気をプッシュ)が大切であることを学ぶことができた講習会でした。