特別講座・公開講座のお知らせ

令和2年度公開講座「親子で楽しむ造形教室」実施報告 8/22・29、9/5(土)

イベント

教育学部では、地域の子どもたちとその保護者を対象に、毎年恒例の公開講座「親子で楽しむ造形教室」を実施しています。今年度は残念ながら、新型コロナウイルスの影響により、本学初の試みとなる「リモート公開講座」の実施となりました。「リモート公開講座」では、動画を配信し、その動画を見ながらご家族で造形を楽しんでいただきます。

←「配信の様子」1回につき、20〜30分の動画を配信しました。



この造形教室では、偶数年には平面表現を、奇数年には立体表現を楽しんでもらっています。 今年度は平面表現の年で、『子どもと一緒にパス表現』に取り組みました。 親子ペア約20組を対象にして、以下の日程で実施しました。
1日目(ビデオ配信期間:8/22 10:00〜8/28 17:00) テーマ:パスで遊ぼう
2日目(ビデオ配信期間:8/29 10:00〜9/4 17:00) テーマ:パスを使おう
3日目(ビデオ配信期間:9/5 10:00〜9/11 17:00) テーマ:技法を組み合わせてカードをつくろう

◆ ≪パスで遊ぼう≫ 講師:竹本封由之進(教育学部 教授)
初日は、まず「宇宙旅行」に出かけました。50個以上の星をパスでつくり、その星を通るように宇宙船の軌道を描きます。この宇宙旅行では、パスの持ち方や、線の引き方を楽しく学びました。
次に「カエルの卵」を描きました。これはパスを横にしながら線を引くことで、カエルの卵のゼラチンのような表現を楽しめます。さらに、その上にカエルの卵のような丸い点を描くことで、パスの混色を楽しみました。
また、「塗り拡げ」や「塗り狭め」も行いました。パスを塗り拡げることで、徐々に鬼が現れました。また、「塗り狭め」では、隠れている宇宙人を白抜きで表現しました。
初回の最後には、「ステンシル」の技法を学びました。ステンシルとは、紙の型をつくり、その中にパスを塗ることで、はっきりとした型の形を表す技法です。また紙の型の淵に色をつけ、指でこすり出すことで、光のような表現も楽しめます。
このように、1回目の講座では、宇宙旅行に行ったり、ステンシルを使ったりすることで、パスの基本的な使い方を楽しく学ぶことができました。

◆  ≪パスを使おう≫ 講師:山本将之(教育学部 准教授)
2日目は、パスの技法を学びます。まずは「トレース」という技法です。トレースとは、複数色のパスを塗った紙の上から薄い上質紙をのせ、鉛筆でなぞると模様が転写する技法のことです。子どもたちは、このトレース技法を用いて空飛ぶ恐竜や、海の中の世界を表現してくれました。多くのご家族から、『子どもが「紙をめくるまでどんな色がついているのかわからない」ことに興味を持ち、夢中で制作していました』と、教えていただきました。
さらに、「スクラッチ」という技法も紹介しました。トレースでできた色の部屋を黒で塗りつぶし、その上から竹串でひっかいて模様を描きます。このトレース技法を用いて、子どもたちは花火や宇宙を表現してくれました。ひっかき傷が画面全体に広がっており、夢中で楽しんでいただけたのではないかと想像します。

◆  ≪組み合わせてカードを作ろう≫ 講師:山本将之(教育学部 准教授)
最終日は、まず「フロッタージュ」という技法を学びました。フロッタージュとは、「こすり出し」と呼ばれる技法で、凹凸のある素材の上に上質紙をのせ、その紙をパスでこすると凹凸の模様が浮かび上がります。最終日は、このフロッタージュや、2日目までの技法を組み合わせて、メッセージカードをつくりました。保護者の方からお子さんへのメッセージと、お子さんから保護者の方へのメッセージです。どの作品も技法の組み合わせに工夫が凝らされており、愛に溢れる素晴らしいメッセージカードができあがりました。

あるご家族から、『今年の夏休みは9日間しかなく、子どもたちの体験活動が少なくなっていた中で、このような公開講座をオンラインで開いていただきありがとうございました。』と、感謝のお言葉をいただきました。また、『24色クレパスを買うことに決めました!』という嬉しいメールもいただきました。

コロナ禍で子どもたちの主体的な学びの時間が少なくなっているかもしれません。しかし、受講者の皆様や、このHPを閲覧いただいている方々におかれましては、是非、これからもご自宅で多様な表現にチャレンジしていただけましたら幸いです。