
大阪大谷大学・宮崎県連携講座
2023年度 大阪大谷大学・ 宮崎県連携講座
人物埴輪群像から読み解く
日向古墳時代史

本講座では、前方後円墳の外周に立て並べられた「人物埴輪群像」を取り上げます。多くの現代人にとって、人物埴輪は最もポピュラーな埴輪の一つだと思いますが、古墳に樹立される多種多様な埴輪の中では、最も新しい段階に出現した埴輪です。近年の埴輪研究の進展は目覚ましく、継体大王陵と考えられている大阪府今城塚古墳の「人物埴輪群像」と、宮崎県新富町に所在する百足塚古墳の「人物埴輪群像」を比較検討した結果、両者の組成や配置において、非常に密接な関係が見出されています。本講座では、「人物埴輪群像」表現の共通性を手がかりとして、古墳時代後期(6世紀)日本列島における政治・社会・文化の実像に迫ります。
ごあいさつ
大阪大谷大学学長 浅尾 広良

2015年度に宮崎県と本学との連携講座が開始されてから、今年で9年目を迎えます。本年度は「人物埴輪群像から読み解く日向古墳時代史」と題して、新田原古墳群(宮崎県新富町)の調査成果を中心に、百足塚古墳で検出された人物埴輪群像に関する最新の研究動向を紹介いたします。
「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録につづき、日本列島各地の大型古墳群についても世界遺産登録を目指す動きが広がっています。本学において、古墳時代をテーマとする学術性の高い公開講座を開催できることを心より嬉しく思います。
宮崎県知事 河野 俊嗣

宮崎県は、古事記や日本書紀に描かれた「日向神話」の舞台であり、畿内王権との強いつながりを示す大規模な古墳群も存在しています。大阪大谷大学との連携講座では、日本遺産として認定されている古墳群の一つ「新田原古墳群」の発掘調査を基に、出土した「人物埴輪群像」をテーマとして古墳時代のみやざきを深く読み解きます。本講座で取り上げる百足塚古墳で出土した「人物埴輪」は、全体像の判明した埴輪としては県内初の発見であり、その他に出土した多種多様な形象埴輪は西日本有数の質・量を誇ります。この機会に宮崎の古墳文化の魅力を感じていただき、是非、「神話の源流 みやざき」へお越しください。
講座概要
人物埴輪群像から読み解く 日向古墳時代史
日時 | 2023年10月21日(土)13:30~16:30(開場13:00) |
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会場 | あべのハルカス25階会議室 アクセス >>> |
料金 | 無料 |
申込 | 事前申込制(定員200名 お申し込み多数の場合、抽選) インターネット申込・郵送申込(往復はがき) |
申込期間 | 2023年8月1日(火)~9月15日(金)締切日消印有効 |
問合わせ先 | 大阪大谷大学ハルカスキャンパス TEL)06-6615-8460 (火~土)10:00~19:00 祝日・10/14(土)創立記念日除く |
プログラム
13:30~13:35(5分) | 開会 |
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第1部 講演 13:35~14:35(60分) |
演題:「新田原古墳群の発掘調査成果」 講師:樋渡 将太郎 (新富町教育委員会 生涯学習課 課長補佐) |
第2部 講演 14:35~15:35(60分) |
演題:「人物埴輪群像の配置を読み解く」 講師:犬木 努 (大阪大谷大学 文学部 教授) |
【休憩】 (10分) | |
第3部 対談 15:45~16:30(45分) |
講師対談:樋渡 将太郎 × 犬木 努 コーディネーター:犬木 努 |
アクセス
あべのハルカス 25階会議室

- 近鉄南大阪線「大阪阿部野橋駅」西改札口
- JR「天王寺駅」中央改札口
- 大阪メトロ御堂筋線「天王寺駅」西改札口
- 大阪メトロ谷町線「天王寺駅」南西改札口・南東改札口
- 阪堺電軌上町線「天王寺駅前駅」よりすぐ
エレベーターの乗り換えについて

「あべのハルカス25階会議室」へは、あべのハルカス地下1階オフィスエントランスよりシャトルエレベーターをご利用いただき、17階オフィスロビーで中層用オフィスエレベーターに乗り換え、25階でお降りください。