文学部からのお知らせ

【日本語日本文学科】今年の日本語教育活動を振り返る!第1弾「みんぱくで脱出ゲーム!」

お知らせ

今年もコロナ禍に負けず、日本語教育活動をがんばりました!それらの活動を3回にわたって振り返りたいと思います。今回は第1弾として、「みんぱくでの脱出ゲーム」を振り返ります。

日本語日本文学科の杉本ゼミでは、「多文化共生と日本語教育」をテーマに、日本を多文化共生社会に近づけるためには何が必要かを考えています。

昨年度から、異文化理解の入口として、子どもたちに中国語と中国文化を楽しみながら学んでもらえる「複言語・複文化脱出ゲーム」を制作しています。(→昨年度の記事はコチラ

そして、今年は国立民族学博物館(みんぱく)で11月23日まで行われた特別展「Homō loquēns『しゃべるヒト』―ことばの不思議を科学する」において、ワークショップとして「本の世界からの脱出」を3日間出展させていただきました。

昨年のゼミ生が制作した脱出ゲームをもとに、何度も何度も修正・改善を行いました。実験会でフィードバックをもらい、異言語の脱出ゲームを多く手がける異言語Lab.の代表から指導いただき、学科の中国文学の専門家からもアドバイスをもらい、苦労してようやく完成しました。

9月23日、10月29日、11月12日のワークショップには、3日間6公演で合計128名の方が参加してくださいました。

アンケートには、「楽しかった」という声をたくさんいただきました。また、「中国の伝統や文化を知ることができ、もっと知りたいと思えた」といったコメントも多くあり、この脱出ゲームの目的が達成されたと嬉しく思いました。これも、ゼミ生たちががんばった成果です。ご協力くださったみなさまに感謝いたします。

日本には外国にルーツを持つ多くの人々が住んでいて、お互いを認め合い共生することが必要です。今回は、日本に最も多く住む中国の人々のことばと文化を題材にしました。今年は日中国交正常化50周年。身近な隣人である中国に関心を持つきっかけにしてもらえたらと思います。

2月には地域の中学校での実践も予定しています。またご報告いたします!