人間社会学部からのお知らせ

人間社会学会講演会<「似顔絵で生まれるコミュニケーション」似顔絵セラピー代表 村岡ケンイチ氏>」を開催 12/18(水)

イベント


人間社会学会では、12月18日(水)の3限目に、イラストレーターの村岡ケンイチ先生をお招きし、人間社会学会主催講演会「似顔絵で生まれるコミュニケーション」を開催しました。

村岡先生は2006年に「似顔絵セラピー」を発表され、全国の病院や介護施設などから依頼を受けて、これまで3000人以上の患者を描いてこられました。患者さんの今の姿を描くのではなく、何に興味があるのか、これまでどんな事をされていたのかなど、相手のお話を深く聞きとり、元気だった時の姿を想像しながら、豊かな色彩で色紙上に描かれています。

仕上がった似顔絵を見て患者さんが笑顔になる瞬間や、絵を病院スタッフに見せに行く時の嬉しそうな様子、たとえ病気で亡くなったとしても、温かな記憶とともに絵が家族にとって大切な存在になる事など、映像を交えてお話しくださいました。
「似顔絵セラピー」に周囲の期待が集まる中で村岡先生が味わった挫折や苦悩、「イラストレーター」と「似顔絵セラピスト」の仕事をどのようにして続けてこられたのかなど、ご経験に基づく物語を、温かみのあるイラストで紙芝居風に見せてくださり、「人と社会」について学ぶ人間社会学科の学生・教員が「似顔絵セラピー」の取り組みや可能性について深く学ぶことができ、そして実際に体感することができた講演会となりました。