令和3年度公開講座「親子で楽しむ造形教室」を開催 8/7・21、9/4(土)
教育学部では地域の子どもたちとその保護者を対象として、毎年恒例の公開講座「親子で楽しむ造形教室」を実施しています。
偶数年には平面表現を、奇数年には立体表現を楽しんでもらっています。今年度は立体表現の年で、"子どもと一緒に粘土表現"に取り組みました。12組のご家族を対象に、以下の日程で実施しました。
①《土粘土》土粘土の感触を楽しみながら作品を作ってみましょう。
8月7日(土)14:00~16:30
②《不思議な粘土》不思議な素材でできた粘土に触れて、遊んでみましょう。
8月21日(土)14:00~16:30
③《紙の粘土》紙粘土を使って、身近に使えるものをつくってみましょう。
9月4日(土)14:00~16:30
◆ ≪土粘土≫ 講師:山本将之(大阪大谷大学 准教授)
講座初回は、土粘土を用いた器と土鈴づくりに挑戦しました。まずは粘土と仲良くなるために、音楽に合わせて粘土に触りました。その後、「玉づくり」という技法を用いて、器作りを行いました。
この制作では、器の形を動物にするなどのたくさんの工夫が見られました。次に「土の鈴(土鈴)」づくりに挑戦しました。鈴の丸い形を生かして、粘土をとがらせたり、へこませたりと、この制作でもいろいろな粘土の操作に挑戦することができました。
※土粘土の作品は、大学の窯で焼いて、受講者にプレゼントしました。
黒い土が白っぽい色に変化したことに、「うわー!」っと驚く子どもたちの声が聞かれました。
◆ ≪不思議な粘土≫ 講師:山本将之(大阪大谷大学 准教授)
講座2回目は、石こうによる粘土型の転写と、新聞紙による粘土づくりに挑戦しました。まず、油粘土で型をつくり、この底面にボタンや釘、洗濯バサミなどを押し付け、最後に石こうを流すことで粘土の模様が石こうに転写されます。この活動では、粘土の感触や道具の操作を存分に楽しむことができました。
次に、新聞紙で粘土をつくる試みに挑戦しました。水に1日浸した細かな新聞紙を集め、水を切り、バラバラにほぐして、最後にでんぷんのりを混ぜて揉み込んでいきます。細かく、冷たい新聞粘土を触る子どもたちからは「気持ちいい〜!」という声がたくさん聞かれました。感触を存分に味わった後は、思い思いの形作りを楽しみました。
◆ ≪紙の粘土≫ 講師:狩谷潤也(大阪大谷大学 専任講師)
講座3回目は、軽量紙粘土を使って、身近に使えるものをつくること(工作)に取り組みました。軽量紙粘土は、よく伸び、べたつきも少なく、扱いやすい材料です。そのため、細かい操作がしやすく、型ぬきをしたり切ったりねじったりと、自由自在につくることができます。また、乾いたあとにペンで色を付けたり、色を練り込んだりすることもできます。
まずは、「マグネットマスコット」づくりをしました。身の回りにある磁石がくっつく場所を考えながら、つくりたいものを思い付いていきました。クッキー型を使って、「ハートの形」や「星形」などをつくったり、色を混ぜることを楽しんだりする様子が見られました。
次に、「ランプシェード」づくりをしました。紙コップやプラカップを芯材にして、LEDライトの光を蓄えて全体を光らせたり、光が通るようにしたりしながら、出来上がりを想像しながらつくっていきました。途中で、部屋を暗くすると、作品全体がぼんやりと光ったり、切り込みを入れたところから光が漏れたりする様子を鑑賞しました。光を当てると、付けた紙粘土の厚さや指の跡までよく見えました。その後は、さらに工夫を重ね、最後まで没頭しながら楽しんでつくることができました。
つくった作品は、家に帰ってからも、身近な生活の中でぜひ使ってみてくださいね。