教育学部からのお知らせ

【教育学部】学校教育専攻の授業へようこそ!

お知らせ

~英語学概論のあらまし~
大学2回生以上向けの講義です。学校教育専攻には、教え方に関連する講義と教える内容や知識に関する講義がありますが、この講義は教える内容に関する講義です。英語学概論の講義では、英語ということばを研究する諸分野を概観していきます。これまで中学校や高校の授業で学習した英語の姿とは違う英語の姿をのぞいてみましょう。

~この講義で学ぶこと~
英語は綴りと発音がずれていることが多い言語です。英語を学ぶときに、"name"はなぜ、「なーめ」でなく「ねいむ」と発音されるのか疑問に思ったことはありませんか?また、"must"や"may"にはどうして意味が2つあるのでしょうか(しかも"must"は強い意味、"may"は弱い意味と、2つの意味が関連しあっているようにみえます。)?英語の授業では、正解と不正解がありました。この講義では、正解と不正解を離れて、私たちがことばを使うとき裏で働いているメカニズムについて学んでいきます。また、英語も日本語と同じように若者ことばや流行りことばがあり、時代に合わせて大きく変わってきたものだということが分かるよう、英語の歴史や社会とことばの関わりについて学んでいきます。

~こんなことを教えられる先生になれます~
英語を学ぶ際に、私たちの大きな武器は日本語を話すことができるということです。日本語と英語で表面的に異なる部分は多いですが、同じようなメカニズムが働いている場合もよくあります。この講義を受けると日本語について私たちが知っている知識を使って、英語の現象を説明できるようになります。今回は、反対の意味を表す接頭辞、"in-"が"in"だったり、"im" (例えば、"correct(正しい)"の反対が"incorrect"、"polite(礼儀正しい)"の反対が"impolite") だったりする理由について考えてみます。
大阪の街を歩くと、こんな表示を見かけます。ローマ字を見ると、「しんさいばし」の「ん」は"n"、「ほんまち」と「なんば」の「ん」は"m"で表記されています。どうしてこういう表記になるのでしょうか? この理由を説明するために、「わんたんめん」という単語をゆっくり発音してみてください。それぞれの「ん」を発音するとき、舌の位置や口を閉じているか開いているかが違っています。例えば「た」の前の「ん」は、口が開いていて、舌が口の上部にくっついた状態で発音されますが、「め」の前の「ん」は口を閉じて発音されます。これは、後ろの音が前の音に影響を及ぼす逆行同化と呼ばれる現象で、"p"、"b"、"m"のように、唇を閉じて発音される音の前の「ん」は口を閉じて、"m"と発音するのです。簡単にまとめると、「次の音の準備を前もってするために、前の音が少し変わっている」ということです。先ほど紹介した「ほんまち」も「なんば」も、後ろの音が"m"と"b"なので、「ん」が "m"と表記されています。英語の"in-"も全く同じで"impolite"、"immature"など、"p"や"m"の前では"m"が使われています。この講義を受けると、皆さんが学生に教えるときに、自信をもって学生の「なぜ」に答えられるようになります。