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歴史文化学科の学生が「歴史文化フィールドワーク」(学外授業)で東大寺・奈良国立博物館に行ってきました。10/9(土)

2021/10/20

後期第2回目のフィールドワークでは、東大寺と奈良国立博物館を見学しました。

日本美術史を専門とする教員が担当する回のため、仏像を拝観して、その造形を丁寧に観察することに重点を置いたフィールドワークでした。

三密を避けるため、学生と教員はAグループとBグループの二手に分かれ、午前と午後で見学先を入れ替える形で見学を実施しました。

ここではAグループの行程に沿って、見学の様子をご紹介しましょう。

奈良公園に集合した後、はじめに東大寺を拝観しました。

東大寺に向かうと、まずは鎌倉時代初期に建立された南大門を通ることになります。南大門には、大仏師・運慶に率いられた慶派一門が総力をあげて制作した2体の金剛力士立像が安置されています。

学生たちは、教員による解説を聴きながら、金剛力士立像の迫力あふれる造形を観察しました。

東大寺南大門
東大寺南大門についての解説を聴くところ

南大門を入ると、すぐ左手に東大寺ミュージアムがあります。

ここには、752年の大仏建立と同時期に制作されたと見られる誕生釈迦仏立像など、古代から中世にかけて制作された数々の仏教美術の名品が展示されています。

現在は、ふだん戒壇堂に安置されている奈良時代の四天王立像がミュージアムに展示されており、迫真性に満ちた顔貌表現や体部の表現を間近に見ることができました。

東大寺ミュージアム

東大寺ミュージアムを出て、次に大仏殿を拝観しました。

たび重なる兵火により大仏殿と大仏は何度も破壊されましたが、そのつど多くの人々の尽力により復興され、現在に至るまでその姿を伝えています。

現在の大仏殿は江戸時代に再建されたもので、大仏も多くの部分は江戸時代に再鋳されたものですが、それでも創建当初の圧倒的な規模の大きさを私たちに教えてくれます。

東大寺大仏殿

大仏殿の拝観終了後、東大寺を後にして、昼ごはんのための休憩を取りました。

昼ごはんの後は奈良国立博物館のなら仏像館を見学しました。

奈良国立博物館は例年秋に開催される正倉院展で有名ですが、それ以外の期間でも、なら仏像館には常時100体以上の仏像が展示されています。

展示されている仏像は、中国唐代の石像、飛鳥時代の金銅像、奈良時代の乾漆像、平安時代以降の木彫像など多岐にわたっており、通観すると日本の仏像の歴史を実作品に即してたどることができます。

奈良国立博物館 なら仏像館

なら仏像館を見学した後、現地で解散となりました。

作品の造形を観察し、時代ごとの作風の変遷を探ることは美術史学を研究するうえで欠かせない取り組みの一つですが、今回のフィールドワークを通じて、その手法を実践的に学ぶことができたのではないかと思います。

ただし、作品の造形的特徴を見分ける技術は、一回の見学会によって身につけられるものではありません。

今後、学生の皆さんが積極的に各地の寺社・美術館・博物館などに足を運び、膨大な数の作品を観察して、作品を見る眼を養ってくれたらと思います。

この日は日差しが強いなか、それなりの距離を歩くことになりましたが、皆よく最後まで付いてきてくれたと思います。

大変お疲れさまでした。

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