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【歴史文化学科】学生が「歴史文化フィールドワーク」の授業で、唐招提寺・新薬師寺・奈良国立博物館に行ってきました。10/19(土)

2019/10/30

今回の目的は、奈良市内に所在する諸々の仏像を拝観し、その作風や材質や技法を自らの目で確かめることでした。

事前の天気予報では大雨が心配されましたが、幸いにも当日は天候が大崩れすることはなく、午後には日が差す時間帯もありました。

当日の朝、大阪大谷大学に集合してマイクロバスに分乗し、唐招提寺へと向かいました。

唐招提寺は奈良時代に鑑真和上が建立した寺院で、金堂など創建当初の建物や文化財が数多く現在に伝えられています。


お寺に到着後、まず全員で金堂に行き、廬舎那仏坐像をはじめとする奈良時代の諸像を拝観しました。

唐招提寺の南大門を入ると、正面に金堂が見えてきます。奈良時代にさかのぼる貴重な建造物です。

唐招提寺金堂前で教員による解説を聞くところ

その後は二つのグループに分かれ、入れ替わりながら新宝蔵に安置される仏像を拝観しました。新宝蔵の諸像には、木材の生々しい質感を残す素地仕上げ一木造りのものが多く、学生たちはその迫力に圧倒されている様子でした。

お昼には唐招提寺の僧房を使用させていただき、皆で食事をしました。

僧房は鎌倉時代に建立された重要文化財の建造物です。歴史的建造物の中で食事をするという、得がたい経験をすることができました。

昼食後はバスに乗って唐招提寺を後にし、新薬師寺に向かいました。

新薬師寺は奈良時代に聖武天皇の病平癒のために建立されたと伝わる寺院で、現本堂は奈良時代の建造物です。

新薬師寺本堂前で教員による解説を聞くところ。こちらも奈良時代にさかのぼる建造物です。

新薬師寺では、本堂内に安置される薬師如来坐像及び十二神将立像を拝観しました。

ボリューム感あふれる薬師如来坐像とダイナミックな動きを見せる十二神将立像は、いずれも造形的な魅力に満ちた作品でした。学生たちも熱心に諸像を観察し、メモを取っていました。

その後、なごりを惜しみつつ新薬師寺を後にし、再びバスに乗って奈良国立博物館に移動しました。

奈良国立博物館では、なら仏像館の展示を見学しました。

なら仏像館。片山東熊の設計により明治27年(1894)に建立された、近代洋風建築です。

なら仏像館では飛鳥時代から鎌倉時代に至る各時代の仏像が数多く展示されており、大変見ごたえがありました。

学生たちは、それぞれが特に印象に残った作品について熱心にメモを取っており、また教員に積極的に質問をする姿も見られました。

奈良国立博物館で見学は終了です。バスに乗って帰路に就き、夕方には大学で解散しました。

一日のうちに様々な時代の仏像に触れ、フィールドワークに先立って行われた事前学習の内容を実地に確認することができたと思います。

今日の体験をきっかけにして、仏教美術や日本美術の研究を志す学生がたくさん出てくることを楽しみにしています。

唐招提寺・新薬師寺・奈良国立博物館の皆様には大変お世話になりました。誠にありがとうございました。

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