2019/09/12
歴史文化学科では、毎年8月に「古文書学」や「歴史学実習」を受講する学生を中心として、古文書調査を行っています。今年度も、3日間にわたって調査を実施しました。
初日と2日目は、大阪府羽曳野市にある吉村家を訪問しました。吉村家は、江戸時代に大庄屋と呼ばれる複数の村を束ねる役職をつとめた家で、茅葺きと瓦葺きを組み合わせた大和棟の屋根がとても印象的です。その特徴をよく残しているため、国の重要文化財に指定されています。
まずは所有者の方に、吉村家住宅の特徴について解説していただきました。
本学で「古文書学」の授業を担当されている山中浩之先生の指導のもと、吉村家文書の整理を進めます。
今年度は、新たに確認された古文書の整理作業が中心となりました。ほこりをたくさんかぶっているため、屋外でクリーニング作業を行いました。
猛暑にもかかわらず、みんな集中しています。古文書を傷つけないように、丁寧にほこりを落としていきます。たいへん根気のいる作業です。
昼休みです。重要文化財の縁側で昼食をいただくなど、そう滅多にできません。
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きれいにした古文書を中性紙箱に収納して蔵に戻します。
無事、吉村家での作業を終えたところで記念撮影。
3日目は、吉村家と同じく羽曳野市にある松村家の古文書を本学で整理しました。
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今年も、古文書目録の校訂作業を行いました。
とても暑かったですが、楽しく、有意義な3日間を過ごすことができたのではないかと思います。
吉村家の皆様には、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
(文責:B)