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歴史文化学科の学生が「博物館実習」で三重・愛知の博物館・美術館へ行ってきました。9/6(木)~9/8(土)

2018/09/12

9月6日~8日の2泊3日の日程で、斎宮歴史博物館・INAXライブミュージアム・徳川美術館・名古屋市博物館を訪問しました。

◆1日目「斎宮歴史博物館」見学

ここは国の史跡に指定されている斎宮跡に建てられた博物館です。斎宮は、歴代天皇に代わって伊勢神宮に仕えた斎王の宮殿と、官人たちの役所である斎宮寮などをさします。

バスで到着後、「1/10縮尺の斎宮跡史跡全体模型」「いつきのみや歴史体験館」を見学。

模型を撮影して建物の様子を観察したり

1/10縮尺の斎宮跡史跡の模型を撮影 撮影した模型の様子

斎王が都から斎宮へ旅する際の乗物である葱華輦(そうかれん)〔復元品〕に乗る体験もできました。


斎宮歴史博物館では、副参事の榎村寛之さんから斎宮の歴史や斎宮史跡の発掘調査のお話を伺ったあと、学芸員の山野万里華さんの案内で展示室とバックヤードを見学しました。 

バックヤードでは、発掘された考古資料の整理作業を行っている様子や収蔵庫を見学し、運搬方法や資料の保存方法などを教えていただきました。

展示室風景 バックヤードにて

最後に史跡公園「さいくう平安の杜」へ移動し、復元建物を見学しました。

復元された正殿

◆2日目午前中「INAXライブミュージアム」見学

ここは、日本「六古窯」の一つで海に囲まれた焼き物の町、常滑市にあるLIXILの企業博物館です。敷地内の「世界のタイル博物館」には、タイル研究家の山本正之さんが常滑市に寄贈した25カ国のタイルや会社独自のタイル資料が展示公開されています。

学芸員の水野慶子さんより、ライブミュージアムの設立当初のことや、企画・展示のことを教えていただいたあと見学へ。2組に分かれて実物を観察しながらタイルのことを学びました。

世界のタイル博物館前にて集合写真 12~14世紀のイランのタイル展示

広い敷地内にある「建築陶器のはじまり館」では、大正から昭和初期の建物の壁を飾ったテラコッタを見学し、「土・どろんこ館」へと移動。土とやきものについて教えていただき、実際に触って質感を確かめました。ここではワークショップも開催されます。

◆2日目午後「徳川美術館」見学

徳川美術館は、尾張徳川19代 義親の寄贈によって、尾張徳川家に伝えられた家宝が収められている美術館です。収蔵品は「駿府御分物」と呼ばれる徳川家康の遺品を中心に歴代の遺愛品や一族が実際に使用していたものです。

各展示室は「武家のシンボル 武具・刀剣」や「大名の数寄 茶の湯」「大名の雅 奥道具」のようにテーマが設定されています。学芸員の加藤祥平さんより館設立の過程や展示概要の説明を受けました。

エントランスホールには、複製品の甲冑や江戸時代中頃の拡大地図が展示されていました。

展示室に入ると今度はさらに大きな「具足飾り」が、その迫力に圧倒されます。

集合時間を気にしながら、それぞれ関心のある展示室へと向かいます。夢中で観察しているとあっという間に集合時間に。展示方法も観察できたでしょうか。

◆3日目「名古屋市博物館」見学

こちらの博物館では、常設展「尾張の歴史」と特別展「海たび 尾張・知多の海とひとびと」が開催されていました。

講座室で学芸員の佐野尚子さんよりレクチャーを受けた後、バックヤードへ移動。

バックヤードでは、資料の運搬方法や収蔵庫・展示室の温湿度管理の方法、防犯・防災対策の方法について説明を受けました。災害が起こった後の対処方法など、実際に使われている設備を前にしての説明は何物にも代えがたい体験となりました。

説明後、特別展「海たび 尾張・知多の海とひとびと」の常設展を見学。

2泊3日の博物館実習を終え、資料を保存管理している様子や、今まで知らなかった博物館の一端を学ぶ機会に恵まれました。熱心にメモやスケッチをとる学生の姿が印象的で、有意義な実習になったようです。

訪れた博物館・美術館の皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました。 

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