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人間社会学科発「ある公認心理師からのミニ情報」10

2022/09/15

 第10回:2022年度公認心理師の試験が実施されました

 2022年7月17日に、第5回公認心理師の試験、つまり、心理専門職の資格における国家試験が行われました。そして、今回は経過措置で試験が行われた最後の年でした。今後、基本的に公認心理師に関する学部カリキュラムを修了した後、大学院ルートや実務経験ルートなどによって受験資格を得ることになります。

 もちろん、受験資格を得るのは必要最低限の条件ですが、さらに重要なのは受験資格があっても国家試験に合格しないと、国家資格は得られないわけです。これは公認心理師に限らず他の国家資格でも同じですね。

 さて、今回の結果は、33,296人の受験者がおられ、合格されたのは16,084人だったそうです。合格率は48.3%になるようです。これは第4回目の試験に比較すると、10%以上も減少していることになります。これは問題が難しかったとみなすこともできるかもしれません。その一方で、受験者数が前回よりもかなり多く、合格者数自体も前回比では、3,755人増だったそうです。経過措置最後の年であったので、「ラストチャンスだ」と多くの方々が一斉に受験したためと考えることもできるかもしれません。 

 公認心理師の試験は、基本的に上位~%という基準で合格・不合格が決まるとわけでなく、大まかな基準になりますが、試験問題において60%以上の正解率が求められています。つまり、極論ですが、仮に100人の受験者がいて、全員が100点中60点以上の点数をとっていれば、100人全員が合格ということもありえるわけです。逆に言えば、全員が不合格になる可能性もゼロとはいえません(おそらく、実際にそういうことが生じるのは確率的に限りなく低いと思いますが)。最終的には、他人がどうこうではなく、自分がどれだけ努力して、知識や経験を蓄積していくかが重要でしょうね。

(人間社会学科教員:小西 宏幸)

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