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歴史文化学科の学生が「歴史文化フィールドワーク」(学外授業)で、「近つ飛鳥」に行ってきました。6/3(土)

2017/07/17

歴史文化学科では、1回生の必修科目として「歴史文化フィールドワーク」を行っています。

6月3日(土)は、今年度2回目のフィールドワークとして、「河内飛鳥」地域を訪れました。

最初の見学先は金山古墳(大阪府河南町)です。
双円墳という珍しい墳形をしており、史跡整備により本来の形状に復元されています。

北丘に開口する横穴式石室では、玄室と羨道に置かれている2基の家形石棺を見ることができます。今回は、羨道までしか入りませんでしたが、多少の気合と覚悟があれば、奥の玄室まで入ることもできます。学生の皆さんは、別の機会に挑戦してみてください。

次の見学先は「近つ飛鳥風土記の丘」。急傾斜の坂道を登っていくと、一須賀D4号墳に到着します。横穴式石室の全長は約9.7mで、一須賀古墳群で見学可能な石室としては最大規模です。

昨年夏にはこのD4号墳の墳丘測量調査を行いました。

今年も、一須賀古墳群内の別の古墳の墳丘測量を予定しています。興味のある学生諸氏はぜひ参加してください。

次の見学地は、大阪府立近つ飛鳥博物館。

世界的に有名な建築家・安藤忠雄氏の設計です。

まずは、地下1階の講座室で、副館長兼学芸課長の森本徹さんから、常設展示の見どころや特別展示の内容などについてわかりやすくご説明いただきました。お忙しいなか、ありがとうございました。

博物館の見学を終えたのち、昼食をとり、推古天皇陵(山田高塚古墳)に向かいます。

今年は、大型バスを利用したため、やや離れた道路から歩くことになりました。

宮内庁の管理地なので中に入ることはできませんが、拝所から墳丘の一部を見ることができます。

推古天皇陵の見学後、東側に500mほど歩き、二子塚古墳に向かいます。

昨年度、史跡整備を目的とした範囲確認調査が実施されており、埋め戻されたトレンチの跡などを見学することができました。

最後の見学地は、狭山池と大阪府立狭山池博物館です。

大阪府立狭山池博物館も、近つ飛鳥博物館と同じく、安藤忠雄氏の建築です。
大量の水が流れ落ちる回廊部を通って、博物館の入口に向かいます。

展示の目玉は、何といっても狭山池の堤の「剥離断面」。高さ18.5mの「展示」は大迫力です。

今回の見学地は「フィールドワーク」の中でも、最も大学に近いコースでした。

大学の近隣に数多くの文化財や博物館があることを実感してもらえたでしょうか。

今日の見学では時間不足だったと思いますので、あらためて足を運んでみてください。

(文責:T・I)

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