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歴史文化学科の学生が「美術史学実習」に行ってきました。10/25(土)

2014/10/30

歴史文化学科で開講している「美術史学実習」では、毎年、近隣の寺社や博物館・美術館を訪問しています。

10月25日(土)は、京都市美術館と京都国立近代美術館を見学しました。

まず、午前中に京都市美術館を訪れ、「ボストン美術館-華麗なるジャポニスム」展を観賞しました。

この展覧会は、19世紀中頃から欧米で流行した日本美術が、美術作品にどのように取り入れられていったかという問題を検討しています。会場には初期ジャポニスムの代表作であるモネの《ラ・ジャポネーズ》がひときわ輝きを放っていました。また、ゴッホやムンクなどの著名な画家の絵画も、広重の版画などと並べて展示されており、日本美術の影響を具体的にうかがうことができました。

見学中に、しばしば学生から「これのどこがジャポニスムなのですか」という質問があがりました。日本のうちわや紋様などのモティーフを取り入れた作品は一目瞭然ですが、構図や色彩などの表現上の影響は分かりにくかったようです。日本では当たり前に感じますが、当時の西洋においては、断片やクローズアップの手法を多用する浮世絵の構図は斬新だったのです。 

                                                                美術館の前で記念撮影をしました。

  

午後は、京都国立近代美術館で開催中の「ホイッスラー」展を見学しました。

 

アメリカ合衆国出身のホイッスラーは、画家としての活動拠点をロンドンとパリにおき、印象派の画家たちと親しく交流していたことから、日本美術を熱心に受容しました。この展覧会では、人物画や風景画を多く描いたホイッスラーの作品をじっくりと辿ることで、画家の画業の変遷と、ジャポニスムの重要性を知ることができました。

  

学生は、後日、見学会での学びをもとにしたレポートの提出が求められます。今回は、各展覧会から西洋の美術作品を一点ずつ取り上げ、観察・比較するという課題を出しました。良いレポートを書くためには、作品の選び方と比較の観点が肝心です。

 

 皆、どの作品を取り上げようかと真剣に考えているようでした。

どのようなレポートに仕上がるか、楽しみです。

 

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