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文学部文化財学科の学生が「美術史学実習」に行ってきました。

2013/06/21

文学部文化財学科の「美術史学実習」では、近隣の寺社や博物館・美術館を回っています。前期は、日本美術を中心に実施しています。

 

4月27日には、京都国立博物館開催の「狩野山楽・山雪」展と東寺を見学しました。 

「狩野山楽・山雪」展は、桃山時代から江戸時代初めに活躍した二人の絵師の画業を紹介する展覧会です。 

間近に近世絵画を観察するのは初めて、という受講生も多かったのですが、それぞれに気になる作品を前に熱心にノートを取っていました。

「描く対象によって線を使い分けていた」「胡粉で盛り上げてとても立体的にみえる」などなど、多くの発見があったようです。

  写真は、観覧後の記念撮影です。

 

6月1日には、奈良国立博物館と興福寺を見学しました。

 

奈良国立博物館では、「当麻寺」展を観覧しました。 

展覧会は、阿弥陀如来と観音菩薩が一夜で織り上げたとの伝説がある「当麻曼荼羅」を中心に、当麻寺の信仰を伝える多くの文化財で構成されていました。

「当麻曼荼羅」の大きさと内容の豊かさに驚いたという受講生も多くいました。

 

小休憩ののち、「なら仏像館」を見学しました。インド、中国から日本の中世・近世までの幅広い仏像を見学することができました。事前に調べてきたことを、仏像を前にして発表し、全員でその内容を検討しました。

興福寺では、国宝館にて、主に奈良時代と鎌倉時代の仏像を集中的に見学しました。奈良時代の代表的な作品である八部衆像・十大弟子像の個々の表情などを熱心に観察する受講生の姿もありました。

後日提出のレポートには、「千手観音像や金剛力士像のインパクトの強さはとても忘れられません」「作品にまつわるエピソードをもっと知りたい」といった感想がみられました。 

このような、作品と実際に対面したときの感動が研究の出発点になります。

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