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文学部文化財学科の学生が「文化財特殊講義Ⅰ(考古学)」(学外授業)で唐古・鍵考古学ミュージアムに行ってきました。

2013/05/16

 5月11日土曜日に、文化財特殊講義Ⅰの学外授業として、奈良県田原本町にある唐古・鍵考古学ミュージアムを見学しました。

 唐古・鍵遺跡は、全国でも有名な弥生時代の拠点集落のひとつです。この遺跡から出土した土器を中心に弥生時代の土器編年が組み立てられ、学史的に有名な遺跡でもあります。 

 展示スペースは広くはありませんが、唐古・鍵遺跡から出土した様々な遺物が、テーマ別に展示されています。唐古・鍵遺跡からは多くの種類の遺物や遺構が検出されており、この博物館では、当時の人々の使った道具、道具製作の技術、生活した建物、儀礼の様子、食べた動植物など、弥生時代のほとんどすべての資料を目にすることができるようになっています。また、速報展も特別展示としておこなわれており、最新の発掘調査成果に触れることができました。古墳時代幕開けの中心地となるこの地域で、弥生時代終末~古墳時代前期の遺跡発掘が増加しており、今後の研究の展開が期待されます。

 学生たちは、自分の関心のある遺物を選び、じっくり観察して丹念にスケッチしていました。どのように作られているのか、どうやって使われていたのか、どのように時代とともに変化するのか、観察するポイントはたくさんあります。講義を聴くのも勉強ですが、まずは自分の目でしっかりと遺物を観察することが大切です。博物館の見学は、講義形式の授業だけでは得られない貴重な時間になり、とても充実した授業になりました。

 来年度からもこの授業では引き続き、博物館見学で遺物を自分の目で観察する機会をつくりたいと思います。

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