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文学部文化財学科の学生が「巡検」(学外授業)で大和飛鳥に行ってきました。

2012/12/05

文学部文化財学科では、一回生の「巡検」という授業で、さまざまな文化財を見学しています。

11月17日は、奈良県の飛鳥方面(明日香村・橿原市)に行ってきました。

大和飛鳥の地には、石舞台古墳、高松塚古墳、キトラ古墳や、飛鳥寺、山田寺跡、亀形石造物、亀石、酒船石など、飛鳥時代の古墳・寺院・石造物などがたくさん所在しています。

 

 

飛鳥資料館では、秋季特別展「花開く都城文化」を見学しました。奈良文化財研究所創立60周年を記念する展覧会ということで、通常の特別展以上に見ごたえのある展示です。日本の都城遺跡の原点ともいえる韓国の都城の様子や出土遺物などが紹介されていました。

 

屋外には亀石や須弥山石などのレプリカが展示されています。レプリカですが、実物大なのでかなりの迫力です。

 

紅葉狩りの季節ですが、残念ながら一日中雨模様でした。 

 

飛鳥資料館から、すぐ近くの山田寺跡(国の特別史跡)に移動しました。

長年にわたる発掘調査の成果に基づき、史跡公園として整備されています。東側の回廊跡から出土した建築部材や瓦などは、さきほどの飛鳥資料館に陳列されています。

 

飛鳥寺を見学したのち、伝飛鳥板蓋宮跡(国史跡)まで歩きました。

 

飛鳥板蓋宮は大化の改新の舞台になった場所です。近年の発掘調査により、飛鳥板蓋宮よりもやや新しい飛鳥浄御原宮の跡である可能性が高くなっています。

このあと、犬養万葉記念館や酒船石(国史跡)、亀形石造物も見学しましたが、説明の声が聞こえないほどの大雨になり、残念ながら掲載できるような写真は撮れませんでした。

最後に、奈良県立橿原考古学研究所附属博物館までバスで移動し、秋季特別展「「日本国」の誕生~古事記が出来たころ~」を見学しました。今年は、古事記が完成した和銅5年(712年)から1300年目の節目の年なので、この展覧会も含めて、様々なイベントが行われています。 

この展覧会の最大の目玉は、古事記の編纂者でもある太安万侶の墓誌が展示されていることです。墓誌に刻まれた一文字一文字に目を凝らしている学生の姿が目につきました。 

 

あいにくの悪天候でしたが、大和飛鳥の秋をしっかりと体感することができました。

今年の「巡検」は今回で終了です。来年4月以降、新1回生の「巡検」についても、順次ご紹介する予定です。御期待下さい。

 

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