2019/01/23
教員として現場で働いておられる先輩に話を伺う『シリーズ 先輩に聞こう!!』。かなり久しぶりの第4回目は、教育現場のお話を中心にお届けします。現在、大阪府守口市の中学校に勤務されている佐田詩織さん(人間社会学部人間社会学科健康スポーツコース専攻 <現:人間社会学部スポーツ健康学科>平成27年3月卒業)にくわしく聞いてみました。
―現在は体育の教員をされているとのこと。教員をめざすきっかけなどについて伺わせてください―
もともと、大学進学時から教員志望でした。中学・高校と陸上部でスポーツに打ち込んできて、先生の熱心な指導姿勢や後輩へのアドバイス・やり取りなどを通じて、スポーツの指導者になりたいと考えるようになりました。オープンキャンパスで先生方に親切に声をかけていただいたり、自然に囲まれた中でのびのびと落ち着いて勉学に励むことができると思ったことが、大阪大谷大学に進学を決めた理由です。
大学進学後も部活動(陸上競技部)やサークル(保健体育サークル~PETS~)での学びを通じて、教員志望への気持ちは変わることなく、教職教育センターへも頻繁に顔を出して情報収集に努めていました。3回生の秋からは教師養成講座も受講し、本来ならばここで教員採用試験に向けて邁進・・・となるべき頃に、自分に迷いが生じました。その講座には、教育現場から多くの先生が来られ具体的な現場の話に触れ、"ほんとうに私にできるのかな・・・・"と思うようになりました。そんな状態のまま教育実習に参加。結果的に、そこでの経験が、教員になりたいという気持ちを改めて感じさせてくれることになりました。少々やんちゃな生徒が、実習の終わりでいい表情(かお)を見せてくれるようになったり、こちらの指導に期待以上に応えてくれたり・・・。
それからは、仲間と行う勉強会や他府県(島根県)での現場見学、
勉強合宿、振り返ると全てが今につながっていると感じます。わからないことがあるとすぐに教職教育センターに行き、採用試験前にはエントリーシートの記入の相談、模擬授業練習、面接指導とありとあらゆるサポートを受けました。面接練習の最初の頃は、今思い返しても的外れな返答をしていたと思いますが、先生は私の言うことを否定せず、良いところをほめたうえでアドバイスをしてくださいました。センターのスタッフの皆さんも、相談に乗ってくださるとき、いつも自分のことのように親身になってくださいました。本当に有難く、お世話になりました。
迷いが生じた時期の遅れがあったからか、残念ながら卒業年度の教員採用試験には合格できませんでした。卒業後、講師経験を経て平成28年度に合格、現在へと至っています。
―教員採用試験のこと以外で、学生時代に頑張ったこと、と言われて思いつくことは何ですか―
地域のスポーツクラブのアシスタントコーチや学童保育、富田林障がい児夏休み教室など、いろんな現場を見ることによって、将来へつなげていこうと思い、ボランティア活動を行っていました。大学の部活動では、人数も少なく、環境も完璧というわけではありませんでしたが、自分自身の工夫次第で結果を変えられることを知りました。話を聞いてくれる友人や仲間、相談に乗ってくれる先生方がいたからいろんなことを乗り越えられることができました。
―現在勤務されている中学校は部活動に対してとても<熱い>のだとか―
文化部も体育部も、生徒会活動も、本当に熱心です。部活動の参加率は、どのクラスも9割を超えてるんじゃないでしょうか。庭窪中学校は、守口市の中でも生徒数が多い方で、多い学年では6クラスありますから、活気にあふれています。私は陸上部の顧問を務めていますが、生徒たちは感心するほど前向きで熱心。「彼らの持っている力をどれだけ引き出せるか」に重点を置いた指導を心がけています。
―教員としての"今"と将来の目標について聞かせてください―
昨年、現在の中学校での1年目は副担任を、今年度は初めて担任を任されています。やるべきことがたくさんあって、もっとこうしたいということ、例えばもっとゆっくり生徒の話を聞いてあげたり、休み時間を一緒に過ごすといった余裕がなかなか取れません。ベテランの先生方を見習って、生徒と向き合う時間をたくさんとれるようになりたいです。
また、自他ともに認める慎重派のためか、<もっと思い切ってやってみてもいいんじゃないか>とよく言われます。先輩の先生方のアドバイスを活かして生徒指導につなげていきたいです。
―教員をめざしている学生へ、メッセージをお願いします―
学生時代に学んだことで特に役に立っているのは、勉強会での模擬授業です。仲間の授業を受けたり、自分が授業をすることによって、現場に出た今でもその経験を思い出しながら授業を行っています。当時作った教材を今でも使っています。
大阪大谷大学は、先生と学生の距離が近く、先生方はとても熱心で進路選択に悩んだ時も自分のことのように親身になってくださいます。将来の夢や目標に向かってのびのびと頑張ることのできる大学だと思います。学部学科の先生だけでなく、教職教育センターの先生・スタッフの皆さんも相談にのってくださいます。上下関係はありながらも先輩後輩の区別なく仲が良いクラブやサークルが多いと感じます。自分に合った大学選びは目標への第一歩。ぜひ大阪大谷大学で夢をかなえてください。
お正月休み明けの初めての土曜に、ハルカスキャンパスまで取材を受けに来てくれた佐田さん。在学中のキラキラした目力(メヂカラ)はそのまま、生き生きと現場のお話をされる姿が印象的でした。
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