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シリーズ 「先輩に聞こう!!教員採用試験合格の決め手!!」  Vol.3

2014/09/09

教員採用試験に向けて頑張っている皆さんに少しでも役立つ情報をお伝えできたらということで、教員として現場で働いておられる3人の先輩に話を伺う『シリーズ 先輩に聞こう!!』。第3回目は高倍率の試験に見事合格し、この春から阪南市の幼稚園の先生として活躍しておられる中原 美咲さん(教育福祉学部 教育福祉学科 <現:教育学部 教育学科>  2014年3月卒業)にお話を伺いました。

―合格の一番の要因は何だと思いますか?―
最後まであきらめずに地元愛を貫いたところです。(笑)
私は生まれてからずっと阪南市で暮らしてきて、地元が大好きです。海・山に囲まれた環境で暮らす阪南市の子ども達にもっと地元の事を好きになって欲しいと思い、1回生の頃から「絶対!阪南市の公立幼稚園の先生になろう!」と決めていました。存在を覚えてもらおうと思い、阪南市の学習支援ボランティアの活動に積極的に参加し、成人式のボランティアに参加しませんかと電話がかかるくらいになりました。(笑)1次試験も2次試験も面接官の中にボランティアの時に見かけた方がいらしたので、緊張せずに受け答えができました。また、2次の実技試験のうち設定保育での課題が園外保育だったのですが、地元の良いところを生かした計画を自然に思いつくことができました。

―試験準備はどのようなことをしましたか?―
 筆記試験に関しては地方初級公務員試験の問題集(東京アカデミー出版)を解いたり、一般企業のSPIの問題を解いてみたりしました。
 実技に関しては、例えば絵本について3~5歳の子どもに読む本はどのようなものが良いか考えたり、また読み聞かせの練習をしたり、紙芝居の制作が出題されると聞いていたので、どのようなお話が子どもに向いているのかを学部の先生に教えていただいたりしました。

―阪南市のみを受験されたのですか?―
 阪南市の採用試験は12月末だったので、阪南市が不合格になった際の事を考え、阪南市より早く採用試験が行われた市を2つ受験しました。
泉南市の1次試験では一般試験の内容のうち前半は数学が主に出題され、後半は泉南市について聞かれたものが多く、事前に泉南市についての勉強をかなりしていないと答えられないものでした。尼崎市は初級公務員試験の内容が出題されたという印象です。受験する自治体によって傾向の違いが大きいことを痛感!しました。
 受験の時期が周りの学生より遅かったので、みんなの進路が決まっていく中で、試験まで、自分のやる気を維持するのはなかなか大変で、勉強に集中したい時は岸和田市の図書館を利用し、一人で勉強していました。また卒業論文を書く時期と試験の時期が重なり、ゼミの長瀬先生に大変お世話になりました。

―阪南市の採用試験の内容を教えてください―
 1次試験の筆記試験は一般的な初級公務員の問題が50問(マークシート)でした。面接は集団面接で面接官は6名、質問者が2名、受験者が7名ずつ並んで質問に答えます。質問の内容は「なぜ阪南市を受験したのか?」「今までで一番困難だったこと」「家族、友人、アルバイト先の人からあなたはどんな人だと言われますか?」「今まで一番頑張ったことは何か?」などで、回答の順番は受験番号順であったり、質問者に指名された順番であったり、挙手制であったりと様々です。かなり空気が張りつめているうえに事前に1分以内で答えるようにとの指示が出ていたのであわてそうになりましたが、場の雰囲気にのまれないように、笑顔で自分の考えを最後まで述べました。

 2次試験は個人面接と実技試験がありました。2次試験の前にエントリーシートを再度提出し、面接のときはそこに書かれたことに関する質問もありました。私はシートに「子どもの期待を裏切る保育をしたい」と書いていたのでそのことについて「裏切るってどういうこと?」と具体的にどのようなことか深く聞かれました。他には「今日誰と最初に話しました?」とか「今日は何を食べてきましたか?誰がつくったの?」など何気ない日常に関する質問もありました。

 市役所で個人面接が終わった後、幼稚園に場所を移して実技試験がありました。
グループでの紙芝居制作の課題が出たのですが、あらかじめ準備をしていたので、子どもの生活にあったテーマ(手洗い、うがい、歯磨きなど)を選び、グループ内で色使いや登場人物の設定などを細かく決め、統一感が出るようにしました。面接官は製作中の話し合いの様子などもチェックしていたように感じました。
設定保育では「4歳児25人クラスで園外保育を行う」という課題が出され、阪南市ならではの園外保育の行き先として海を選びました。また、指導の間で必ず伴奏つきで歌を歌うように指示があり、子どもたちが楽しめるように歌詞を変えて歌ったり、自分なりの工夫をするようにしました。ボランティアで子どもと接していたことで、目の前に子どもがいることを思い浮かべて、楽しんで試験を受けることができました。
 
―幼稚園の先生になってよかったと思うことは?―
 子ども達が毎日私の計画とは違ったことをしてくれます。それが「プッ」と笑えるようなことでとても面白い(笑)です。こちらが恥ずかしくなるくらい「先生、大好き!!」と言ってくれたり、休み明けに「やっと会えた」と言ってくれたり、子ども達が本当にかわいいので毎日楽しく過ごしています。
 心に残っていることは、私の受け持ちのクラスに周りになじめない子がいて、幼稚園へ来てもいつも気持ちが張っていたのか、こわい顔をして遊ばずにいました。私は「幼稚園では安心して、楽しんで過ごしてほしいな」と思ったので、手をつないだり、声をかけたりこちらからどんどん関わっていくようにしました。そのうちに笑顔も少しずつみられるようになりました。その子は転園していってしまったのですが、お別れの時に「先生ありがとう!また会いに来るわ!」と言ってくれたことが本当にうれしかったです。

 中原さんが子どもたちの話をしている様子は本当に楽しそうで、その様子が伝わってきて、聞いているこちらも楽しい気持ちになりました。これからも子どもたちにたくさん「先生、大好き!」と言ってもらってくださいね。

「シリーズ 先輩に聞こう!!教員採用試験合格の決め手!!」はいかがでしたでしょうか?
どの先輩も本番の試験で緊張しないだけの準備をきちんと積んでいることが、インタビューしているこちら側にひしひしと伝わってきました。ぶれることなく自分の目標を達成して、次に進む姿はみんな輝いていました。

 

 

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