2014/09/02
教員採用試験に向けて頑張っている皆さんに少しでも役立つ情報をお伝えできたらということで、教員として現場で働いておられる3人の先輩に話を伺う『シリーズ 先輩に聞こう!!』。第2回目は現在、大阪市の小学校に勤務されている福田 慎吾さん(教育福祉学部 教育福祉学科 <現:教育学部 教育学科> 2012年3月卒業)現役での採用試験合格をどのように手にしたのかくわしく聞いてみました。
―現役合格されたのは、前々から試験対策をされていたから?―
なかなか今までの受験の感じが抜けなくて、教員採用試験は夏にあるということを感覚でわかっておらず、3回生の12月頃からようやく勉強を始めました。センターの岡部先生からはずっと、勉強を始めるのが「遅いわ!!」と言われていました。(笑)
一般教養は高校まで勉強してきたことが貯金として頭にあったので、他の受験生に差をつけようと思い教職教養に力を入れ勉強しました。
時事通信出版局の“教職教養30日完成”を1日1ページ、次の日は前の日の復習をして新しいページへ進む、というように1日3時間ぐらい勉強していました。筆記試験に関しては、東京アカデミーのオープンセサミシリーズや大阪市のホームページから過去問をダウンロードして解いてみたりしました。
福田さんの勉強の友
東京アカデミーのオープンセサミシリーズ 時事通信出版局の教職教養30日完成
(写真は2015年度版です) ※2:教員採用試験対策講座でも使用しています。
※1:タニ☆スタ6や教職基礎演習でも
使用しています。
―面接の対策は?―
教職教育センターで週に2回面接練習(予約制)を受けることができるのですが、職員の方に予約の空いている時間がないか聞いて、空き時間があれば予約を入れ週に2・3回は練習をしていました。それとは別に、僕のいた金川ゼミでは毎週面接練習があり、他のゼミが卒業論文に取りかかっても面接練習の時間が続いていて…。結果、金川ゼミから現役合格者が4名出たので、場数って大事だなって思いました。(笑)
僕は、教職教育センターの徳田先生が担当する『学校教育演習』の授業を履修していて、そこでも面接練習があり、先生に「自分の知らないことを質問されたら、後で勉強しておきますと答えて自分なりの答えを述べる」「楽しんで面接を受けるように」と指導を受けていたので試験本番で緊張して言葉につまったりせずにすみました。
―面接で印象に残っている質問は?―
2次面接で場面指導の時に、
“あなたは6年生の担任です。運動会で組体操をしようと考えていたら受験を考えている保護者から怪我をしたら困るのでやめてほしいという意見がでました。その保護者に対応してください。”という課題がありました。面接官が保護者の役を担当していてなかなか納得してもらえないのですが、「4月から組体操の練習もしていますし」「6年生最後の思い出になりますので」などと、決してあきらめずに一生懸命説得にあたりました。
―教職教育センターはどのように活用していましたか―
過去問の入手や学習コーナーを活用していました。面接指導を受けるときの先生方の予定を調整してもらったり、困ったことがあれば相談にのってもらったり、職員の方々に本当にお世話になりました。
―どうして大阪市を選んだの?―
僕自身大阪生まれの大阪育ちであることと、どうしても教員になりたかったので競争率が他府県に比べて高くないので大阪市に絞って勉強しました。
―では実際に教員になってみて今の感想など教えて下さい?―
現場で働いてみると、小学校の教員は授業の準備が多く大変さや難しさがあるけれど、それ以上に子どもとふれあう毎日が楽しいです。1日も同じ日がなく、日々児童と一緒に成長できることがこの仕事の良いところだと思います。
僕は“あそぶ力”を大切に考えて児童とふれあう時間をできる限りとるように心がけています。今の勤務先の小学校周辺には子どもたちの遊び場が少ないので、放課後も時間ギリギリまで学校の中で遊んでいくように指導し、とことんつきあうようにしています。
毎日が大変充実している様子の福田さん
新聞で大阪大谷大学ハルカスキャンパスの事を知って驚かれたそうです。自宅から近いとのことですので、また遊びに来てくださいね。
福田さん、お忙しい中ありがとうございました。
※タニ☆スタ6:教職教育センター主催『基礎学力向上講座』。外部より講師を招き、課外時間に実施している。教員採用試験合格をめざす内容となっている。受講料は不要。定員を超えることも多い人気講座。