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シリーズ 「先輩に聞こう!!教員採用試験合格の決め手!!」  Vol.1

2014/09/02

教員採用試験に向けて頑張っている皆さんに少しでも役立つ情報をお伝えできたらということで、教員採用試験を乗り越えて、現場で働いておられる3人の先輩に話を伺いました。
シリーズ第1回目は現在、堺市の中学校に勤務されている高元 彩加さん(人間社会学部 人間社会学科 2013年3月卒業)。現役の時は不合格でしたが、1年間の講師の仕事をしながらの再チャレンジで見事採用となりました。どのように合格を勝ち取ったのか詳しく教えてもらいました。

    ―高元さん、ご自身で合格の一番の要因はなんだと思いますか?―
   面接においての受答えにあると思います。 質問されたことに対する回答だけではなく、  「失礼します。」と入室するときからの態度、基本的な作法が身についているか、はきはき話  すことができているか、また、自分が思っていることをきちんと伝えられているか等を面接官  に見られているので、現役の時に受講した教職教育センター主催の面接試験対策講座でも  らった資料を参考に、ロールプレイングの練習をしたりしながら、自分でその場で考えて受け答えができるよう備えました。


―試験の準備はいつから始められましたか?1日どれぐらいの時間勉強しましたか?―

 早い人で3回生の1月、多くの人は4回生の4月頃から始めていました。試験対策を始める時期は人それぞれですが、現役合格を目指すなら筆記試験の準備は早い時期に始めた方が良いと思います。私は現役の時の面接の点数はよかったので、2度目は専門教養を中心的に学ぶようにしました。しかし講師の仕事も同時進行で行っていたこともあり、勉強をはじめたのが5月の下旬ごろからになりました。
 現役時代は家ではなかなか勉強できないため、授業のない日も学校へ行き、朝の9時から19時頃まで、間に休憩をはさんだりしながら教職教育センターで過ごしました。4回生の5月ごろはみんな8~10時間ぐらい勉強していたので、「あの人まだ(センターに)居てるわ~」と他の人の頑張りが励みになることもありました。
 面接は練習しすぎると覚えた言葉で話してしまうので、教職教育センターの面接対策講座から準備を始めればよいと思います。筆記はできるだけ早く準備した方がいいですね。

―高元さんが受験された自治体の具体的な試験の内容を教えてください?―

 教職教育センターの宇野先生に勧めていただいて堺市の試験を受けました。
堺市は1次試験・2次試験の区別がなく、誰もが筆記試験から面接試験まで受けることができます。それが堺市を受験する最大のメリットで、筆記試験の点数を面接で巻き返すこともできます。
集団討論と個人面接はそれぞれ別の面接官によって行われます。個人面接は3人の面接官で行われました。面接試験のウエイトが重いので面接練習に力を入れるとよいと思います。
個人面接の際にはロールプレイングを行う場面がありました。職業体験に行く前に生徒たちに事前指導をするというシチュエーションを与えられ教壇に立って話をするのですが、構想に2~3分しか時間がなく、教壇に立ってから考えつつ話すことになります。ゆっくりと考えている時間はないので、教職教育センターでしていただいたロールプレイングの練習がとても役に立ちました。
 試験を受ける前に堺市の『教育プラン』に目を通しておいてよかったと思いました。『家庭と学校の七つの約束』、『外国籍の子供に対する教育』等、自治体の方針や取組が詳しく書かれており、面接の際に独自の方針を理解していることもアピールできますし、書かれている内容が集団討論につながることが多く、自分が話をする材料として自分の中に貯めておけてよかったと思います。堺市に限らず各自治体の教育プランに目を通しておくことは大切だと思います。

高元さんの勉強の友
教職教育センターで配布された面接対策講座の資料、山川書籍の日本史、堺市の教育プラン

―高元さんは教職教育センターをどのように活用していましたか?―

教育学部の学生でなかったし、何をしたらよいのか分かっておらず、一から教職教育センターで教えてもらいました。教職教育センター主催で行われる対策講座に積極的に参加し、一人では無理な教職教養の勉強をしたり、また一人あたり週2回、予約を入れて面接の練習を受けることができるのですが、私はさらに空いている時間を尋ねてロールプレイングや面接の予約を入れてもらうなど、積極的に活用しました。
 なかでも絶対のお勧めは『4回生対象の教員採用試験対策講座』で、その時に配布された資料は今でもとってあるぐらい「絶対だれか使えるわと思って(笑)」役立ちました。
センター主催の講座は、学部を超えた知り合いができ、一緒に面接の練習をすることで初めて会う人の面接の受答えが勉強になるなど、試験の内容について幅広い情報交換ができました。教職オリエンテーションでは過去5年分の試験の傾向を分析した表(47都道府県分)をはじめとした筆記試験対策に役立つ資料が配られ非常に役立ちました。
 私は中学校の免許しかとっていなかったのですが、教職教育センターに手配していただいて小学校でのインターシップに行くことができ、普通ならできない体験もできました。
 一人ではなかなか勉強できないので友達を誘って勉強できる場があるのも魅力的でした。
 まずは教職教育センターに行くことをお勧めします。 

―教職を目指している後輩に一言―

 なぜ教員を目指したか忘れないでほしい。つらいことがあってもその思いでのりこえることができるから。
 私は講師を1年間経験してから本採用になったので、子供たちと1年・2年と長く関わっていくことが可能になったことが実感でき、とてもうれしいです。責任感ややりがいが以前より増したと思います。そして夏休みが最高!長い休みと言うよりは色々な研修があり自分が成長できる機会がありますから。

―どんな人が教員に向いてると思われますか―

 何かにぶつかっても「ええわ」って前に進める人、元気、走れる人(笑)

 

遅くまで丁寧に質問に答えて下さった高元さん。
充実した日々を過ごしておられるのが伝わってきました。インタービューが終わると日も落ちて窓の外は大阪の夜景が広がっておりました。
ハルカスキャンパスからの夜景を見て一言「絶対、夜来るべき!」
高元さん、ありがとうございました。


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