2015/10/17
人間社会学部人間社会学科4回生の北田千尋さんが、日本心理学諸学会連合認定<心理学検定 特1級>と<帝塚山大学大学院 心理科学研究科 心理科学専攻 臨床心理学専修>に見事合格しました。スクールカウンセラーを目指す北田さんには、以前にもブログに登場いただき、「臨床心理学検定」の勉強を2回生の夏休みから開始して、2回生で<2級>、3回生で<1級>を取得した、その意欲溢れる学生生活の様子を語ってもらったのですが、この度4回生にして見事<特1級>を取得するとともに、大学院合格のうれしい報告を受け、ブログに再登場してもらいました。
まず、難関の<心理学検定 特1級>合格を可能にした秘訣は?
特に秘訣などはないように思います。スクールカウンセラーになりたいという目的を低学年の早い段階で定め、各学年で<2級><1級>と1ステップずつレベルアップしてきたこと。そして<大学院>合格を果たせたのも、人間社会学科心理コースの先生たちに相談して、そのアドバイスをこつこつ実践してきた結果だと思います。
どんなアドバイスを受けましたか?
ゼミの田沢先生にはどこの大学院が私に一番向いているか、どんな先生がいらっしゃるか、全部相談して、決めました。先生からアドバイスをいただいて、臨床心理学専攻のあるいろんな大学院のパンフレットや入学試験問題を集めることができました。合格した帝塚山大学大学院には尊敬する中地展生先生がいらっしゃられ、自宅からも近く、通学に時間を取られず勉強に集中できるので、第一志望でした。
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北田さんが得意な似顔絵。いつも優しくてチャーミングな田沢先生! |
また、小西先生からは、各大学院の難易度や実質的な競争率、在籍教員の特徴など、学生では知りえない情報を集めてくださったり、貴重なアドバイスをいただきました。
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自称「冷徹な現実主義者!?」の小西先生。 |
そして、これが一番大きな合格のポイントだったと思うのですが、受験科目の「英語」を突破するために、学科の浮網先生が夏休み返上で過去問の指導をしてくださいました。
どの先生も、ひたむきな努力を続ける北田さんにサポートを惜しまれなかったんですね。
浮網先生は厳しい指導で有名な先生なんです。3回生の時、「心理学文献講読」を受けたのがきっかけで、それからずっと春夏冬のお休み中も週1回英語文献の訳の添削指導をしていただきました。先生のおかげで大学院入試を突破する英語力が身についたと心から感謝しています。厳しいと同時にほんとうに優しくて立派な先生です。
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本学図書館のお気に入りの定位置。お昼から閉館時間まで、いつも英語の辞書を引く練習を重ねていたとのこと。 |
他に何か大事なポイントはありますか?
資格や大学院を目指す学生は、とにかく早いうちから実習に参加し、実際に体験すると良いと思います。私は夏休みに高齢者施設で介護体験をしてお年寄りの方からお話を伺ったり、小学校でのカウンセリング実習では別室登校をしている子どもたちと勉強や遊びを共にすることで、スクールカウンセラーになりたい気持ちがよりいっそう強くなりました。これからは、小・中学校で不登校の子どもたちが参加する適応指導教室でボランティアに参加する予定です。
そして、もう一つ。先生方が言ってくださることに無駄なことは一つもなくて、信じて全部やってみたら良いと思います。低学年の時はピンとこなかったことも今ならそのおっしゃった意味が理解できます。何より先生方のカウンセリング方法を実際に見て心から感動し、心理学への興味、関心が深まりました。これからも精いっぱい努力して、臨床心理士、そして公認心理師の資格を取り、早く本物の心理カウンセラーになりたいと思います。
北田さんは、これまでの大学生活を「自分のしたい勉強を実際にすることができて、しんどさより、やりがいが勝ちました。」と振り返り、「これからまた、いろんな先生と関わって学び、子どもたちから相談されやすい先生を目指します。」と将来の夢に向かって進んでいます。
近年、いじめの深刻化や不登校児童生徒の増加など、「心の専門家」となるスクールカウンセラーのニーズが高まっています。アルバイトをしながら、ひたむきに努力を重ねてきた北田さん。きっと、子どもたちから信頼されるスクールカウンセラーになることでしょう。 次はぜひ、大学院生の北田さんに登場してもらいたいと思います。
☆。.:*:・*:.。. 北田さん、ほんとうにおめでとうございます!! .。.*:・’゚:*・’゚☆