大阪大谷大学は、昭和41(1966)年に前身である大谷女子大学として開学して以来、一貫して建学の精神「報恩感謝」にもとづく人間教育を重視してきました。互いのいのちを尊び、感謝の心をもって他者と接することができる人を育み続けてきました。こうした伝統から、学生と教職員、あるいは学生同士の距離が身近に感じられることが、本学の特長の一つとなっています。また、本学は50余年の歴史の中で、常に時代の要請に応える教育を行ってきました。女子大時代には高等教育の機会を広げて社会における指導的女性を育成し、男女共学となってからも、高い専門性と確かな人間力を備えた教員や薬剤師を、また生涯学習社会に適応して地域社会の発展を担う人など、その時々の社会の要請に応えて、優れた実践力をもつ卒業生を世に送り出してきました。
さて、今まさに世の中は転換期の中にあります。グローバル化の波だけでなく、大規模災害や感染症の拡大など、さまざまな要因が複雑に影響して、世の中の枠組みそのものが今大きく変わろうとしています。皆さんは、このような予測困難な激動の時代を生き抜いて行かねばなりません。そのためには、自分自身で生き抜く力を身につけることが必要です。それは考える力であり、協働する力です。専門とする分野に関する深い知識をもととして多角的に物事を考え、さらに他者と協力して困難な課題に挑むことのできる力を獲得することが大切なのです。
本学は、学生の皆さん一人ひとりがこのような知識や能力を自分のものにできるよう、「自立」「創造」「共生」の教育理念のもと、教育活動をしています。少人数教育体制を整えて、教員が学生一人ひとりに寄り添い、対話し、学生の能力を最大限伸ばすよう取り組んでいます。さらに、実習やボランティア、インターンシップなどの地域社会と関わる取組やフィールドワークなどの多彩なプログラムを用意し、体験的学びと大学の学びをつなげ、専門性を高めながら実践力を鍛えるようにしています。
これは、大阪大谷大学での学びを表す新しいタグラインです。 皆さん、大阪大谷大学で、あなたの知的好奇心を最大限発揮し、未来を切り開く力を身につけてください。私たち教職員は、皆さんの意欲に応え、親身に相談に乗り、時に導き、時に見守り、全力で皆さんをサポートしてまいります。
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