健康食品アドバイザリースタッフとは

薬剤師は医薬品を含むすべての化学物質が人に及ぼす影響を熟知し、医療と公衆衛生に貢献する役割を担っています。近年の健康食品の普及により、かえって健康食品による健康被害が増加するという現象もおこっており、健康食品の正しい知識や情報を消費者に伝える専門家が必要とされています。厚生労働省が検討している「健康サポート薬局」では、市販薬の他に健康食品の上手な活用法を薬剤師が助言することが期待されています。また厚生労働省は平成21年の報告書で、健康食品の安全性の確保、健康被害の対応、消費者への普及啓発を図る専門家(アドバイザリースタッフ)を民間で養成するように求めています。本学で取得をお勧めしているNR・サプリメントアドバイザーと健康食品管理士は、この目的に沿って運営されている資格です。

NR・サプリメントアドバイザーは、「保健機能食品およびサプリメントの国民への啓発」を目的として、消費者に対して保健機能食品及びサプリメントについて、専門的観点から個人個人の栄養状態を評価し、適切にアドバイスできる人材を日本臨床栄養協会の日本サプリメントアドバイザー認定機構が認定した者を言います。

健康食品管理士は、一般社団法人健康食品管理士認定協会が健康食品等の安全性、効果、医薬品との相互作用及びその取り扱いに関する知識を有し、健康食品等を摂取する消費者の健康状態の判断等に一定レベルの能力があると認めた者で、消費者に対し健康食品等を適正に利用することとその被害から守ることに指導的役割を担える人材を言います。

本学では薬剤師の知識だけでなく、栄養学の基本知識を備えた上で、栄養と健康食品のスペシャリストであるNR・サプリメントアドバイザーおよび健康食品管理士の資格を取得し、医薬品だけでなく、健康食品に関する正しい情報を社会に発信できる薬剤師の育成を目標としています。

健康食品アドバイザリースタッフの就職

病院では医師・管理栄養士・看護師・薬剤師等からなる栄養サポートチーム(NST)が構成されて患者の栄養管理にあたります。アドバイザリースタッフ資格を有していることにより、栄養に詳しくNST業務に参画可能な薬剤師であることをアピールできます。

またドラッグストアでは医薬品の他にも栄養バランスを整えるために役立つ食品を多く扱っているため、アドバイザリースタッフ資格を有していることにより、消費者に的確な助言をできることをアピールできます。調剤薬局でも、薬剤師が患者に行う服薬指導の際に、患者の食生活と栄養バランスに踏み込んだ助言を行い、「健康サポート薬局」の新しい業務に対応できます。

健康食品アドバイザリースタッフの資格取得方法

どちらの資格も受験の前に有料の通信教育の受講が求められますが、本学では同等の教育を行っていることが認定されているため、通信教育が免除され、受験資格が無料で認定されます。薬学専門必修科目に加えて、選択科目のうちの栄養学と、特別に開講している健康食品講座A・Bを履修することにより、4年生で受験資格を得られます。5年生のうちにアドバイザリースタッフ資格を取得すれば、就職活動でこれらの資格をアピールすることが可能です。