薬学部

6年間通じての少人数教育で幅広い知識と実務実践能力を養成し、国家試験合格を強力にバックアップ

1、2年次は、倫理観・責任感を育む科目、人間を理解する幅広い教養を育む科目を重点的に学び、3年次から専門教育科目が主となります。また1年次から4年次にかけては実習・コミュニケーション演習などにより、薬学で必要とされる基本的な技能や態度を身につけ、その集大成として、5年次に約5ヵ月間におよぶ学内外での実務実習を行います。さらに5、6 年次の卒業研究を通じて問題解決能力を育成します。そして6年次には、各専門分野におけるより高度な内容の講義、さらに国家試験対策の講義を開講します。

このように、まずは薬学の基礎を固め、応用を学んでから実務実習に取り組むという、段階的に知識・技術を身につける学習システムを採用しています。しかも1年次より少人数グループでの指導を実践し、専門知識の確実な修得とともに、一人ひとりのレベルに応じた効率的な学習を可能としました。

また大阪市立大学大学院医学研究科と研究連携協定を結び、2007年12月大阪市立大医学部内にサテライト研究室を設けました。疲労を中心にして各種研究・教育の連携を進めていく計画です。具体的には、1)抗疲労一般用医薬の研究・開発、2)疲労の評価系に関する研究・開発、3)薬の副作用などとしての疲労・倦怠感の研究・教育などです。

学部長メッセージ

心優しい薬のプロフェッショナル

薬学部長 冨田 晃司

薬学部は「薬のプロフェッショナル」を養成する学部です。プロになるためには、薬の効き方・作用部位・副作用に精通することはもちろんのこと、薬の化学、物理、法規など関連する知識が必要となります。薬は人の健康、命に関わることとなります。薬学としての幅広い知識を修得し、その上で他者と関わるためにはコミュニケーション能力を高めていく必要があります。患者・生活者、他の医療職からの情報を収集・分析し、これらの人々に有益な情報を提供しなくてはなりません。そのためには最新の正確な知識を持っておくことが必須となります。薬のプロフェッショナルとしてのコミュニケーション能力には、単なる雑談だけではなく必要な情報を得るための技術も必要です。

薬剤師は目の前の患者さんにとって必要な薬を適切にお渡しする最後の砦となります。共感できる能力を持って接し、信頼関係を構築しなければなりません。

私たちの薬学部では薬のプロフェッショナルとして自分で考えることができ、社会で活躍できる人材育成を目指した高度専門職教育に当たっています。

特色

6年制に最適なカリキュラムで、目指すは、国家試験合格のみならず、即戦力となる薬剤師の育成
本学は6年制のみの薬学部です。そのため、6年制に適したカリキュラムを構築しました。従来の4年制で行われてきた基礎薬学教育をさらに強化したことに加え、臨床系の講義・実習を大幅に充実させました。医師・歯科医師も含め教員の約1/4は臨床経験者で、実際の医療の現場で必要となる「知識・技能・態度」を講義や実習を通じて身につけることができます。国家試験に合格することだけでなく、即戦力となる薬剤師を育成するための体制をとっています。
関西地区薬学部で初めて健康食品のスペシャリストとして2つの認定資格が取得できます。
本学では、特徴ある薬剤師の養成をめざしています。その一つとして、健康食品や栄養療法など、疾病に関わる「食」の専門知識を持った薬剤師を養成します。栄養と健康食品について適切な情報を提供し健康被害を防ぐ資格のうち、日本臨床栄養協会が認定するNR・サプリメントアドバイザーと日本食品安全協会が認定する健康食品管理士の取得をお勧めし、これらの認定資格の取得に役立つカリキュラムを提供しています。
学生さんのいろいろなニーズに応えられるよう、新しい教育体制を整備
コンピューターを用いた自学自習を可能とする学習支援システムを導入。また、スキルアップセミナーの開講、先輩薬剤師による講演、希望者補講など本来のカリキュラム以外のプログラムを設定し、積極的に学ぼうとする皆さんの意欲に応え、有機的に学習していただけます。
低学年からの学習をきめ細かくサポート
教育体制の強化を目的に、薬学教育支援・開発センターを開設しています。このセンターでは、低学年におけるリメディアル教育、授業を補完するセンター講座、質問応対・学習相談、薬剤師国家試験や共用試験の教材の提供、成績のデータベース化と分析、問題解決能力養成のための教育方法の開発や学習プログラムの立案など、薬学部での学習をきめ細かくサポートします。
第一線で活躍する人材、多彩な教員
今、薬剤師の活躍するフィールドは多岐にわたります。そこで、臨床経験豊富な多数の薬剤師のほか、医学、栄養学、治験のプロフェッショナルなど、各専門分野の第一線で活躍する人材を教授陣に採用。より実践的な技能の修得を可能にします。特に、漢方、栄養学ではユニークな教員が授業を担当。近代西洋医学の面からだけではなく、多面的に健康を考えることができる人材育成を目指します。
最新の研究設備と充実した学習環境
薬学部開設時に新校舎を建設。薬剤師の仕事を体験できる模擬薬局と模擬病院を配備した臨床薬学教育研修センターや、最新の分析機器を完備した先端機器センターと中央分析センターなど、6年制薬学部として現在考えられる最適な設備を設置し、より高度な実習・研究を実践します。
南大阪、近接する奈良、和歌山方面唯一の薬学部として地域と連携
地域連携学術交流会、各種勉強会で地域の薬剤師の方々と連携を深めています。共に発展することを目指し、さらには現場の生の声を教育に生かすとともに、将来の進路決定にも役立つと考えています。

教育方針

薬学部(薬学科)(2018年度以降入学生対象)

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

薬学部(薬学科)(2017年度以前入学生対象)

教育目的
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

コース紹介

教養科目
倫理観や責任感の大切さを学び、人間を理解するための幅広い教養を身につけて、時代が求める豊かな人間性を備えた薬剤師を目指します。
専門科目
基礎薬学から実践的な医療薬学まで、あらゆる専門領域を学べるカリキュラムを展開。さまざまな観点から薬学にアプローチします。
実務実習
学内での「実務前実習」を経て、実際の現場では約5ヵ月間の「病院実務実習」「薬局実務実習」を実施。確かな実践能力を培います。
薬学演習
6年間の総復習はもちろん、より高度な内容も網羅。薬剤師国家試験対策の講義も実施することで、合格に向けて強力にサポートします。
教養科目
倫理観や責任感の大切さを学び、人間を理解するための幅広い教養を身につけて、時代が求める豊かな人間性を備えた薬剤師を目指します。

科目例

「化学系薬学実習」
「化学系薬学実習」は、有機化学実習と漢方薬・漢方処方鑑定実習から成ります。 有機化学実習は、有機化学の基本的な実験操作、代表的な器具の名称と使用方法、有機化合物の精製方法、取り扱い方、安全かつ環境に配慮した実験操作について学び、有機化学の講義で学習する代表的な反応を体験します。実験結果の発表、考察を小グループ討論(SGD)により行い、科学者としての基本的な考え方を学習します。
漢方薬・漢方処方実習では、漢方薬・漢方処方の鑑定を行い、日本薬局方に収載された代表的な生薬の特徴、生薬と基原植物の関係、漢方処方の配合生薬について学習します。
「薬物動態学Ⅰ」
薬物の体内での動きは薬物動態と呼ばれ、薬理効果、副作用の発現に大きく影響しており、薬物動態は医薬品を理解、使用する上で必要不可欠な知識です。「薬物動態学Ⅰ」では、薬物動態の諸過程である吸収、分布、代謝、排泄および薬物相互作用に関する基礎的知識の修得を目的とします。
「薬物治療学A」
将来、適切な薬物治療に貢献できるようになるために、心臓と血管系疾患、血液・造血器疾患、消化器系疾患、およびそれらの治療に用いられる代表的な医薬品に関する基本的知識を修得します。併せて、薬物治療実施に必要な情報を自ら収集するための基本的技能や薬物治療に関係するヒューマニズムについて学びます。
「臨床薬学Ⅱ」
病院実習、および薬局実習に円滑にかつ効率的に対応できるようにするためには、薬剤管理指導業務や調剤業務など、主な薬剤師関連業務を実務実習前に学ぶ必要があります。本講義では、病院や薬局において患者に最善の医療を提供するために、調剤、薬剤管理指導業務、医薬品管理、情報提供など医薬品の適正使用、及び健康相談、医療機関や地域との関わり、在宅医療などに関連した薬剤師業務の基本的な知識・方法を修得します。さらに、薬剤師業務の基本的知識を修得する過程で、基本的な業務事例および症例紹介などを取り入れ、小グループ討論 (SGD)によって薬剤師の役割を果たす上での問題点を抽出し、それを解決するための方策を知ることで問題解決能力を養成します。