文学部からのお知らせ

【日本語日本文学科】 「天満天神繁昌亭」に行ってきました。 11/11(水)

イベント

日本語日本文学科では、年に一度、<古典芸能鑑賞会>を開いています。

 昨年度は「山本能楽堂」(大阪・谷町四丁目)を借り切り、「能」の体験講座を開きましたが、今年は……

 天満天神のすぐ前、大阪市北区天満橋二丁目の「天満天神繁昌亭」で、「落語」を鑑賞しました。 
 やはり貸し切り です!贅沢!!

 

演目は4つ。順に紹介します(敬称略)。

1.露の眞(つゆの・まこと) 「時(とき)うどん」

東京落語で「時そば」として演じられる噺(=話、はなし)です。東京と上方(かみがた、関西のこと)では、同じ演目でも設定が違うのが面白いところ。この演目の見どころは、本当に麺を食べているかのような身ぶりです。若い噺家(はなしか)さんですが、噺も上手いし、うどんも旨そうでした。

 

2.桂雀太(かつら・じゃくた) 「代書屋(だいしょや)」

先年お亡くなりになった人間国宝・桂米朝(かつら・べいちょう)師の、そのまた師匠にあたる四代目・桂米團治(かつら・よねだんじ)師の作った新作落語です。昭和の爆笑王、桂枝雀(かつら・しじゃく)師の得意ネタで、現在はその弟子、雀々(じゃくじゃく)さんが演じています。雀太さんは、桂雀三郎(かつら・じゃくさぶろう)さんの弟子です。先人・先輩の芸をよく受け継ぎ、爆笑を誘っていました。

 

3.笑福亭由瓶(しょうふくてい・ゆうへい) 「阿弥陀池(あみだいけ)」

テレビでおなじみの、笑福亭鶴瓶(しょうふくてい・つるべ)さんのお弟子さん。この中に登場するエピソード、なかなか古めかしく、若い世代にはピンと来ないものが多いのですが、そこはプロ。話芸とエネルギッシュな身ぶりで、大いに沸かせてくれました。

 

4.桂三若(かつら・さんじゃく) 「寝床(ねどこ)」

最後は、「繁昌亭」の創立者、桂三枝(かつら・さんし)改め、六代目・文枝(ぶんし)師匠のお弟子さんです。浄瑠璃(じょうるり)語りを題材とした噺で、昭和の名人、八代目・桂文楽(かつら・ぶんらく)の十八番でした。浄瑠璃語りといっても、若い人にはピンと来ません。まずは「大阪・東京オモシロ比較」で場内を笑いの渦に巻き込み、十分に沸かせたところで本題へ。ダイナミックな動きに、最後まで大爆笑でした。

 

さて、来年はどんな演芸・芸能を見ることができるのでしょう?今から楽しみ!