日本語日本文学科

図書館司書について

今、図書館は、地域の課題解決型図書館として、行政支援、子育て支援、ビジネス、医療・健康、法律などの地域の課題解決に取り組んでいます。
ひとりひとりが情報にアクセスする権利や知る自由を保障するための役割を果たす司書の役割はますます重要になっています。本学では、司書資格、司書教諭資格、学校司書を取得できるカリキュラムや講師陣を用意しており、実践的なカリキュラムをとおして、資格取得とともに、「情報リテラシー能力」を身につけ、さまざまな分野で活躍できる人材を養成しています。日本語日本文学科では、司書資格の取得をめざす図書館情報コースを設置しています。

3つの司書資格

  • 司書(国家資格)
    図書、雑誌、資料などの収集や整理と利用者への奉仕様々な情報サービスを主な任務として、図書館の専門的事務業務に従事します。
  • 図書館司書教諭(国家資格)
    学校経営方針や計画などに基づき、教員として、学校司書と協働で学校図書館を活用した授業の実践などを行います。
  • 学校司書
    学校図書館を運営していくために必要な専門的・技術的職務など、専ら学校図書館の仕事に携わります。
    司書教諭や教員とともに、学校図書館を活用した授業やその他の教育活動などを担います。

本学の特徴

  1. 充実したカリキュラム構成
    本学では「司書」「図書館司書教諭」「学校司書」の資格・認定を受けるために充実したカリキュラムを用意しています。とくに「学校司書」は、30年度より学校司書課程を開設し文部科学省による学校司書モデルカリキュラムを採用し、学校司書の養成をおこなっています。
  2. 経験豊かな教員による授業
    本学では、公共図書館や大学図書館で長年司書としての仕事に従事した、経験豊かな教員が教鞭を執っています。これにより、理論だけではなく、図書館における実践をリアルに学ぶことができます。
  3. 情報リテラシー能力
    図書館に係る実践的な学びを通して、情報リテラシー能力を身につけることができます。情報リテラシー能力とは、情報を主体的に選択・収集・活用・評価・提供・発信する能力のことで、IT機器などを使って論理的に考える能力も含まれます。こうした能力は、学校や図書館に限らず、出版業界などの企業、銀行、研究所、情報センターなどの図書館以外の職場でも活躍の場が広がっています。
図書館司書の役割について

担当教員

学生の声

  • 司書課程の授業を受けて、これまで図書館や図書館司書に持っていたイメージが変わりました。本を貸出たり、自習する場所の提供だけではないことがわかりました。
  • 本が好きなので司書になりたいと思っていましたが、様々な仕事があることを知り、ますます司書の仕事に興味を持つようになりました。
  • 出版関係の会社に就職したいと思っているのですが、図書館の役割を知ることにより、読書文化を支えるという共通の責務があるとわかりました。
  • 公共図書館で実習をさせていただき、図書館というところがいかに市民から信頼させている場であるかということがわかりました。
  • 演習の事業では実際に本学の図書館でのテーマ展示コーナー開設やPOPを作成し、とても実践的に学ぶことができました。
  • 司書課程の授業を受けて、これまで図書館や図書館司書に持っていたイメージが変わりました。本を貸出たり、自習する場所の提供だけではないことがわかりました。
  • 本が好きなので司書になりたいと思っていましたが、様々な仕事があることを知り、ますます司書の仕事に興味を持つようになりました。
  • 出版関係の会社に就職したいと思っているのですが、図書館の役割を知ることにより、読書文化を支えるという共通の責務があるとわかりました。
  • 公共図書館で実習をさせていただき、図書館というところがいかに市民から信頼させている場であるかということがわかりました。
  • 演習の事業では実際に本学の図書館でのテーマ展示コーナー開設やPOPを作成し、とても実践的に学ぶことができました。

図書館司書の役割について

みなさんは自分で何か行動しようと思った時、どのようにして情報を収集しますか。「スマホで何でも調べられるから本も新聞も不要」と思っている方もおられるかもしれません。確かにスマホは便利で日常生活に欠かすことができないことは否定できません。でも、全ての情報がWEB上に存在しているわけではありません。じっくりとたくさんの本や資料を紐解き、調べないと解決できないこともたくさんあります。そんな時、頼りになるのが図書館です。図書館にはもちろん、市民のニーズに応えるため、ベストセラーになった人気の本や気分転換に手に取る雑誌もたくさんあります。でも、それだけではありません。過去の出来事について順を追って調べるための資料や、今や書店でもネットでも買えない貴重な資料がきちんといつでもだれでも利用できるように整えられています。「図書館法」という法律には無料が掲げられていますので、費用はかかりません。また、普段利用している身近な図書館に求める資料がなくても、あきらめないでください。全国の図書館はネットワークでつながっていますから、図書館司書は「草の根を分けても」あなたの求める資料を探してくれます。
私は元図書館員です。図書館という仕事に興味を持ったのは、まずは私自身、図書館が大好きだったことです。具体的な体験として、20代後半のもやもやしていた時期に図書館で出会ったたくさんの本が私の心に響きました。まさに乾いた大地が水を吸収するような状態で、それまで私が持っていた固定観念を打ち砕いていきました。それで思ったのです。「図書館員の仕事って、なんて魅力的なのだろう。1冊の本がその人の生き方を変えることもある!」と。
みなさんも本学で図書館について学び、ぜひ、司書や司書教諭、学校司書の資格を取ってください。私たち教員が、図書館や図書館員の世界にご招待いたします。図書館員の仕事に就かない人にとっても、情報を使いこなす力がつくことは間違いありません。