学校教育専攻

  • 初等教育コース
  • 中等教育コース
  • 学校教育臨床コース

「わかる授業」の実践力と児童・生徒の真の理解力を備えた教員に

小学校・中学校・高等学校においては「わかる授業」を創造できる教員が求められています。さらには多様化する児童・生徒、そして保護者のニーズへの対応など、子ども一人ひとりを真に理解する力も要求されています。学校教育専攻では、小学校・中学校・高等学校の教員としての基礎的・基本的な学びに加え、これらの教育課題に応じた専門性の獲得をめざします。

特色(教員メッセージ)

「わかる授業」と「児童・生徒の真の理解」を追究する小学校・中学校・高等学校教員をめざす

教育学部 教授 開沼 太郎

現在、全国各地で小学校・中学校・高等学校の教員の大量採用時期が到来しています。学校教育現場では次第に即戦力が求められ、教員採用試験も、模擬授業や特定の学校生活を想定した場面指導など、面接試験重視の傾向に変わってきています。大学での学びでは、理論や基礎的な知識技能に加えて、よりわかりやすい授業を創造できる実践力や様々な教育課題への対応力、そしてその基盤となる豊かな人間性を身につけることが求められてきています。

また、実際の学級経営にあたっては、発達障害への理解や対応をはじめとした特別支援教育に関する知識や、いじめや不登校問題などへのアプローチ、学校カウンセリングに関する技能なども必要とされます。さらには、タブレット・コンピュータや電子黒板といった情報通信技術(ICT)など、新しい専門性の修得や技術の活用も要求されてきています。

学校教育専攻では、これらの課題に応えるため、1回生から少人数形式のゼミナールや現場体験の機会などを設けるとともに、2年次より3コースに分かれ、演習形式の授業を充実し、教育現場と密接に連携しながら、教科指導の専門性と授業展開の実践力を兼ね備えた教員、また、いじめや不登校への対応など教育現場が抱える課題に真摯に向き合える人間味あふれる教員の養成をめざします。

教育方針

児童・生徒の人間的成長に対する深い洞察力と共感的態度を基礎とする豊かな「人間性」をもつ教員を育てる。

教材研究を通して、各教科・領域の内容をわかりやすく指導できる「専門性」を身につけた教員を育てる。

授業研究を通して、児童・生徒に確かな学力をつけさせるための授業「実践力」を備えた教員を育てる。

いじめ・不登校・発達障害など、現代の学校が抱える諸課題の解決に貢献できる「対応力」のある教員を育てる。

コース紹介

学校が抱える教育課題に応じた専門性を身につけるための3コース

初等教育実践コース

小学校教諭1種免許取得をメインに、小学校の学級担任として教科指導を幅広く担当することのできる授業力を備えた教員をめざすコースです。複数の教科科目に関する基礎を習得した上で、教材研究や授業研究を通して各教科の知識や技術をさらに深く追究します。また児童の学びや興味関心を理解し、学ぶ楽しさを伝えるためには、各教科及び日常生活を相互に関連づけた指導も求められます。このコースでは幅広い 教科の専門性(理論)と小学校での授業体験(実践)をつなぐためのカリキュラムを重点的に配置し、経験豊富な教員の指導による教科指導や授業技術を学びます。

『授業実践特論2(社会)』
社会科の授業において何をどのように指導すればよいのかを探究します。歴史的・地理的事象を通して現代の社会を理解・分析し、討論し合う授業、すなわち「歴史(地理・公民)を学ぶ社会科」ではなく、「歴史(地理・公民)で学ぶ社会科」の学習方法をみんなで考えていきます。
『授業実践特論7(児童英語)』
小学校の現場で小学生に英語を指導する際に何をどのように教えていけばよいのかという指導技術を実践的に学ぶのが目的です。自らが子どもの立場に立ち、子どもの視線で様々な言語活動に参加し、ことばを学ぶ意義を考えていきます。

中等教育実践コース

中学校・高等学校教諭1種免許取得をメインに、中学校や高等学校における国語または英語の教科指導のスペシャリストをめざすコースです。そこで求められるのは、生徒の知的好奇心を刺激し、教室を新鮮な驚きで満たすことのできる力です。このコースでは国語・国文学や英語・英文学の専門性(理論)を学べるカリキュラムを重点的に配置し、専門知識が豊富な教員のもとで模擬授業や現場経験の振り返り(実践)を通じて実践力を磨きます。

『中等教育実践特論1(国語)』
日本語に関する知識や現代文を、どのようにすれば、生徒がいきいきと学ぶことができるかを探究します。このような授業を作るには、生徒にどのような力を身につけさせるかという目標がはっきりしていること、教材に対するたしかな知識や分析・総合力を持っていることが必要です。が、それだけでは十分とは言えません。どのような工夫が必要でしょうか。討論しながらよりよい学習方法を考えます。
『中等教育実践特論3(英語)』
ことばとしての英語や英語を支える文化・発想についても十分な知識をもち、生徒の知的好奇心を刺激し、自ら学ぶ意欲を引き出す技術を獲得します。また、生徒のあらゆる疑問・質問に対してわかりやすく丁寧に説明ができるスキル・姿勢を身につけ、授業を充実させる実践力を高めます。

学校教育臨床コース

学校が抱える様々な教育的課題に対応できる教員をめざすコースです。メインとする免許を各自の志望に応じて、小学校教諭1種、中学・高校教諭1種(国語または英語)の中から選択します。そして現代的な教育課題として、悩みや不安を抱える児童・生徒への適切な対応(学校カウンセリングスキル)の専門性や授業におけるPCや電子黒板等の活用(教育の情報化(ICT))に関する専門性(理論)を高めます。また、不登校やいじめなど、子どもの悩みの背景には発達障害など支援のニーズがあることも少なくありません。さらには臨床経験の豊富な教員のもとでの現場体験の振り返り(実践)を通じて様々な教育課題に対して現実的な対応策を考える力を育みます。

『現代教育特論3(学校カウンセリング)』
学校教育における臨床的問題(いじめ、不登校など)にアプローチしていくために、心理アセスメントを体験的に学ぶとともに心理療法の理論を習得し、子どもの心を理解できる教師をめざします。さらに臨床的問題への予防的アプローチとして、心のポジティブな側面に注目したポジティブ心理学を学び、学校教育への応用を考えます。
『現代教育特論4(教育と心理)』
講義の観点は「教育に活かす心理学」です。最初に、児童・生徒が成長に伴いどのような認知的・心理的発達を示すのかを学びます。続いて、その発達に含まれる多様性を学び、その特性に応じた指導・支援のあり方を検討します。言葉からだけでなく姿勢や行動の観察を通して、児童・生徒の心理を読み取る理論と方法を学び、問題となる行動の背景要因の分析を試みます。