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歴史文化学科の学生が「博物館実習」で三重・愛知の博物館・美術館へ行ってきました。9/7(木)~9/9(土)

2017/10/03

9月7日~9日の2泊3日の日程で、斎宮歴史博物館・INAXライブミュージアム・徳川美術館・名古屋市博物館を訪問しました。

◆1日目「斎宮歴史博物館」見学

斎宮とは、歴代天皇に代わって伊勢神宮に使えた斎王の宮殿と、官人たちの役所である斎宮寮などをさします。

大学よりバスで到着後、史跡公園「さいくう平安の杜」や「110縮尺の斎宮跡史跡全体模型」「いつきのみや歴史体験館」を見学。

さいくう平安の杜」に復元された正殿(右)と西脇殿(左) 

斎宮歴史博物館では、副参事の榎村寛之さんから斎宮の歴史や斎宮史跡発見当時のお話を伺ったあと、2グループに分かれて、展示室とバックヤードに移動。

                      

展示室風景 バックヤードにて

バックヤードでは、発掘された考古資料の整理作業を行っている様子や収蔵庫を見学。実際に発掘された土器に触れ、種類やその見分け方について教えていただきました。

2日目午前中「INAXライブミュージアム」見学

知多半島の常滑市にあるLIXILの企業博物館へ向かいます。

館長の住宮和夫さんより、やきものの街といわれる常滑市の歴史や、ライブミュージアム設立のお話を伺い、資料展示の見学へ。

敷地内にある「世界のタイル博物館」には、タイル研究家の山本正之さんが常滑市に寄贈した25カ国のタイルや会社独自のタイル資料が展示公開されています。

世界のタイル博物館前にて イスラームのタイル張り天井ドーム

「建築陶器のはじまり館」では、大正から昭和初期の建物の壁を飾ったタイルやテラコッタの展示を見学。実際に触って質感を確かめました。

2日目午後「徳川美術館」見学

徳川美術館は、尾張徳川19 義親の寄贈によって、尾張徳川家に伝えられた家宝が収められている美術館です。収蔵品は「駿府御分物」と呼ばれる徳川家康の遺品を中心に歴代の遺愛品や一族が実­­­­際に使用していたものです。

見学前に学芸員の加藤祥平さんより館設立の過程や展示方法について説明を受けました。

展示室に入ると「具足飾り」が目の前に。館内は撮影禁止なので、お見せできませんが、その壮大さに圧倒されます。

膨大な展示資料を見学していると、あっという間に集合時間に。もっと見たかった。 また来よう!という声が聞かれました。

見学後、博物館前で記念写真。これから宿泊所へ戻ります。

3日目「名古屋市博物館」見学

こちらの博物館では、常設展「尾張の歴史」のほか、資料を手にとることのできる「触れてみるコーナー」も設けられています。

講座室で学芸員の武藤真さんよりレクチャーを受けた後、バックヤードへ移動。

バックヤードでは、資料の運搬方法や収蔵庫・展示室の温湿度管理の方法、防犯・防災対策の方法について説明を受けました。実際に使われている設備を前にしての説明は何物にも代えがたい体験となりました。

説明後、常設展「尾張の歴史」と企画展を見学。この日は、企画展「教室も戦場だ」と「松坂屋コレクション‐デザインの妙‐」が開催されていました。

2泊3日の博物館実習では、実際に収蔵した資料を保存管理している設備を見学する機会に恵まれました。学生たちが、熱心にメモやスケッチをとっている姿が印象的で、今まで知らなかった博物館運営の一端を学ぶことができ、有意義な実習になりました。

お世話になった各館の皆様に感謝いたします。

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